実現論を塗り重ねてゆく
172111 目先の充足基調の次へ
 
川井孝浩 HP ( 35 東京 設計 ) 08/03/08 PM11 【印刷用へ
24981 新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)

上記投稿を元に、’90〜’00年代の意識潮流を改めて整理してみた。
当時を思い返してみても、つくづく誤魔化しの、中身の無い10年間であった。

特にそこで誤魔化しを続けさせてきた背後にある『充足基調』と、そこから派生する「本源風の規範観念」や「誤魔化しの言葉」といった正当化観念群の問題性は大きい。

充足基調』そのものは、良く考えてみれば自然の摂理に適った至極真っ当な流れであり、不全(問題や課題)⇒可能性に収束・統合=充足、という生物進化の原動力でもある。しかし、バブル崩壊後の失われた10年間と表されるこの時代は、この『充足基調』が、全て残存する私権の補完に向けられた時代であったのではないだろうか。

しかし残念ながら、改めて自然の摂理に立ち返って考えてみると、本当の意味での充足とは、『種としての存続』に向けて紡ぎ出される仕組みであり、(私権の保守としての)自分だけの充足など、結局のところ何の意味も持たなかったのである。

必死になって「等身大の幸せ」を守ろうとしてみるものの、社会が閉塞していけば、誤魔化しようの無い現実の問題や不全は、次々に万人に降りかかっていく。その意味で、’00年の私権崩壊の意味合いは大きく、これを期にじわじわと「誤魔化しの充足」維持が不可能となり、社会不全の顕在化が進み、現代に至る。

その結果を見ると、実に明快な構造が浮かび上がる。

実は、最近の若者達の表情は、あまり元気が無い。そして、これこそが誤魔化しの『充足基調』に見切りを付けた新たな潮流の表れではないかと想う。

むしろ、未だ誤魔化しに終始している芸能マスコミや政治家、そして企業の中年世代などは、ミス・トラブルのオンパレード。いよいよ、社会から白い目圧力を受け始めているにも拘らず、その圧力を正面から受け止めようともしない。

こんな上の世代を見て、笑えるはずも無い。

このイマドキの真面目面の若者こそ、真剣に不全(課題)と向き合い、より大きな種としての『みんな充足』を求めて、社会収束をし始めている兆候なのだ。この転換の意味は大きい!

今まで可能性を流産させ続けてきた、誤魔化しの言葉、目先の『充足基調』を捨て去る事。

これが、次代の可能性=本物の充足へと収束する為に必要な第一歩なのだと、若者達が気付かせてくれた。
 
  List
  この記事は 24981 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_172111
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
181467 ネットサロン初参加☆ はちちゃん 08/07/17 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp