現代意識潮流を探る
171897 「残存する私権観念」が生み出した「不全捨象の充足基調」
 
多田奨 ( 30代 東京 建築士 ) 08/03/04 PM02 【印刷用へ
私権圧力の衰弱と、残存する私権観念による社会捨象・思想捨象→衰弱する外向欠乏によって、不全捨象の充足基調⇒本源収束の潮流が形成される。24980

不全捨象の充足基調へ至る流れが今までしっくりきていなかったが、今日のるいネットサロンでスッキリした。
ポイントは「“残存する”私権観念」という部分だ。

60年代後半、身分格差が残る社会では、身分序列に反対する思想(マルクス主義思想等)が瞬間的に盛り上がった。人々の意識は社会に向いていた(外向欠乏)。
しかし、70年に入ると世の中は豊かになった。豊かになって身分格差が縮小されたのだから、反身分序列を唱えても意味がない。従って、それらの思想は急速に大衆から見放されていく。

ところが、思想が無意味化して「じゃぁどうするのか?」というとハッキリしない。
ただ、周りを見渡せば、豊かになったとはいえ“残存する”私権社会がそこにある。そこで「“残存する”私権観念」に(なんとなく)収束した。私権観念に収束した以上、それに付帯する社会捨象はあるため、外向欠乏も衰弱するという構造だ。60年代まではあった外向欠乏がなくなっていく。

だから、『新しい潮流』の冊子(3頁)にある「'70・'80年代」のような「仕事は苦行でしかない」状態が生まれる。積極的に私権観念に収束したわけではないので、不全となる。
結果として、不全を捨象し充足するために「ただ集まっては飲む」、「マイホームパパ」になる、または、(外向欠乏がないので)自分の充足のために「オタク」化するなどの現象が生まれたのだろう。

'70〜'80年代に生まれた「不全捨象の充足基調」とは、「“残存する”私権観念」への収束という潜在的な収束不全=統合不全が生み出した流れだったのだと理解した。(どうりで前向きではないわけだ。)
 
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