日本人と縄文体質
170172 三内丸山遺跡に贈与品が多いのは?
 
ミリオンゴッド薬袋 ( |´ロ`)ノ ) 08/02/02 AM00 【印刷用へ
三内丸山遺跡(リンク)は、約6,500年から4,000年前の縄文遺跡といわれており、ヒスイ、黒曜石、コハク、アスファルトなどなど、地場ではとれないものがたくさん出土しているそうです。

>三内丸山は、300〜500人が居住する、工房、倉庫、宿泊施設、宗教施設、墓地などを備えた極めて特殊な集落だった。交易(商人)の拠点であり、生産の拠点であり、さらにモノを分配する拠点でもあった。
最も重要なヒスイは、糸魚川の原産地からダイレクトに三内丸山に運ばれており、ここで加工され周辺集落に供給されている。長野の霧が峰や和田峠、佐渡の黒曜石も同様に、ダイレクトに三内丸山に入っている。貯蔵スペースが非常に多いのも特徴で、ここで使うモノ用以外に、どこかに持っていくための倉庫だった可能性がある。(99187


その時期の三内丸山遺跡の周りはどうなっていたのでしょうか?


>三内丸山の津軽海峡をはさんだ対岸は北海道函館ですが,そこにも三内丸山に匹敵する可能性のある巨大縄文遺跡があります。

「サイべ沢遺跡」
〜中略〜
「中野A遺跡」
〜中略〜
「中野B遺跡」
15409

>「大規模拠点集落が地域の中で形成されるのは縄文中期後半(約五千五百年−五千年前)」とした上で、「同時期の青森では小川原湖近くに二ツ森貝塚(天間林村)、太平洋側に富ノ沢(六ケ所村)、西に石神(森田村)という大規模拠点集落が生まれ、それをさらに統括したのが三内丸山。三内丸山は南北海道から北東北にかけて広がったクニともいうべき文化圏の中心地だった可能性が高い」(15739


三内丸山遺跡の周りには、同時期にいくつもの遺跡が発見されているそうです。


>一つの理由はその規模にある。通常は500名の集団を維持しようとすれば、集団の多段階編成が組織論的に必要になる。つまり指導層(中枢分化)が必要になる。かつ小規模集団に比べて、統合上色々面倒な手段が必要になってくる。つまりある意味で一体化を損ないかつ「余計な」仕事が増えてくる。


>逆に贈与であれば、潜在的な緊張関係のもとでかつ友好の意思を多方面に示す必要性が高く、広域に渡ることが説明がつきやすい。

もう一つの理由は原始共同体は自給性が非常に高い事による。交易するということは、他の部族に、自らの生活条件及び生存条件の一部を依存する事を意味する。これは,自給度の高い歴史を積み重ねてきた共同体集団からは、極めて出てきにくい発想である。(14552


三内丸山遺跡は500人もの集団規模規模があり、それを維持しようとしたら大変なことがわかります。(食糧を確保したり、集団を統合するための組織を作らなければならない)
自然に増えていったというよりも集団規模を増やさなければならなかったと考えるのが普通だと感じます。
そんな中、日常生活には使わないであろう、ヒスイやコハクを貯蔵しなければならなかったのは、友好関係を結んでいる集団が多かったからではないでしょうか。(同類闘争を緩和するために)
集団規模が大きくなれば、必要な食糧も増える。増えるとなると食糧確保のために行動範囲を広げたのかもしれません。そうなると接触する集団の数も増えるし、友好関係を結ぶためには大量の贈与が必要になってくる。

大量の贈与品を蓄えていたのではなく、集団の維持に贈与品が必要で、かつ関係していた集団が多かったため産地が広範囲なものであふれていたのではないでしょうか。
 
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206041 三内丸山遺跡、見てきました! 佐藤麻衣 09/05/08 AM08
縄文時代:アクセサリーの意味〜集団統合のために 「縄文と古代文明を探求しよう!」 08/02/07 PM09

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