共認心理学:現代の精神病理
169584 KY→KY→JY
 
新谷仁 ( 30 仙台 会社員 ) 08/01/24 PM07 【印刷用へ
昨年、「KY」=「空気が読めない」という言葉が流行した。
この言葉に関して、ある学生から以下のような質問があった。

………………………………………………………………………………………
「KY」という言葉が自分勝手な人たちに対して使われるのは分かるが、例えば「KY」という言葉が、学校のクラス内で一定の力(権力)のあるような連中の意思に反するようなことをする人物の行動に対して言われるのであれば、正しいことをやろうとしているような人間がいたとしても、その人間の行いは「KY」ということになるのだろうか?
………………………………………………………………………………………

これは面白く、そして難しい問いである。

この問題の難しさがどこにあるのか、まずはその「KY」という言葉が何なのかを明らかにしたい。

「KY」=「空気が読めない」
これは周りの人間からの「評価」である。

先の学生の質問に答える形で言うなら、「KY」とは学校のクラス内での評価である。

そこで、この「評価」というのが、何を基準にしてなされるものかという問題が出てくる。この「評価」の基準が形成されるには、そのクラス(集団内)にある「課題」に対しての共認と、皆のそれぞれの「役割」の共認が必要である。

しかし、今の学校内にはその「課題」が無い。課題が無ければ役割もない。役割が無ければ評価のしようがない。だから、上記の学生は「KY」についての難しい疑問を持ったのだろう。

「KY」をもっと本質的に明らかにするなら、このようになる。

「KY」=「空気が読めない」
 ↓
「KY」=「課題が読めない」


学生の通う学校、クラスでは皆で取り組む課題が無いのかもしれない。課題が無く、評価はバラバラ。それぞれの生徒が自分の好きなように振る舞い、特定の人物の好き嫌い、自分勝手な「評価」によって「KY」という言葉が使われているのだろう。

その「KY]=「課題が読めない」から、変わるためには、その課題を読む力が求められる。そのためには「状況」を読む力が必要だ。


「KY」=「課題が読めない」
 ↓  
「JY」=「状況が読めない」

今の学校のクラス(集団内)の「状況」を誰よりも正確に読み、そしてその「状況」をどう好転させるかという「課題」を明らかにしていくこと。これが、今後の学校や社会で、皆から期待されている力ではないだろうか?
 
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