日本人の起源(縄文・弥生・大和)
168754 2007年、日本の輸出先が、米中逆転した
 
村田貞雄 ( 60 静岡 企画 ) 08/01/10 AM06 【印刷用へ
ドル基軸体制を支えているのが、日本からの対米資本輸出(ドル買い支え)である。その背景には、自動車や電気製品等の日本の製造業の米国市場依存がある。

「日本の製造業は米国への製品輸出により成り立っている。米国市場と運命をともにする」というのが、戦後の基本フレームであった。しかし、その基本フレームが、21世紀に入って崩れて行った。

そのことが明確になったのが、2007年の対米輸出と対中輸出の逆転である。

それを指摘している記事を紹介します。

三井物産戦略研究所・中国経済センタ−長、沈才彬氏の記事です。

リンク

>米中逆転―日本輸出構造の地殻変動―

>●日本輸出構造の地殻変動

>地殻変動がまた起きた。日本の輸出構造の米中逆転である。

>財務省の貿易統計によれば、2007年1−11月日本の輸出全体は76兆5064億円で前年同期比12%増えた。そのうち、対中国輸出(香港を含む)は前年比16.9%増の15兆8520億円で、初めて米国(15兆4798億円)を逆転し、中国は日本の最大輸出先となった。

>米中逆転の背景には、中国の急速な台頭とアメリカの地盤沈下がある。今年7、8月、アメリカではサブプライムローン問題が発生し、米国内消費に陰りが出始め、日本の対米輸出も直撃した。9月の対米輸出は前年同月比マイナス9.3%、10月マイナス1.5%、11月マイナス6%と、減少傾向が続いている。

>一方、日本の対中国輸出は9月16.4%増、10月19.2%増、13.7%増と、依然として好調が続いている。その結果、日本の総輸出に占める中国(香港を含む)のシェアは、1-11月期で20.7%にのぼり、米国の20.2%を抜いた。12月の対米輸出も楽観できず、2007年通年の実績は米中逆転が確実なこととなっている。

>●米中逆転は歴史的な出来事

>日本輸出構造の米中逆転は歴史的な出来事である。戦後、日本の政治・外交政策も経済・貿易構造もすべて米国を中心としてきた。特に日本の輸出構造の米国依存が際立つものだった。1958-73年は正に日本の高度成長期にあり、対米輸出が一貫して首位の座にあった。比率では全体の3、4割まで占めていた。こうした対米依存の貿易構造は高度成長を支える最も重要な外部要素と言える。

>この時期は日米安保体制の確立期でもあり、対米依存の貿易構造は日米政治・軍事同盟を支える経済基盤ともなった。そしてこの対米依存の輸出構造は第1次、第2次の石油ショックの時を除いて、1990年代初頭まで維持されてきたのである。

>ところが、冷戦終結後、特に21世紀に入ってから、日本の貿易構造も輸出構造も大きく変わり、アメリカ中心からアジア中心、特に中国中心に変わってきた。象徴的な出来事は、2004年に起きた日本貿易構造の米中逆転および2007年に発生した輸出構造の米中逆転である。(村田注:2004年に起きた米中逆転は、輸出入総額の逆転)

>2004年、中国(香港を含む)は20.1%のシェアで米国の18.5%を凌ぎ日本の最大の貿易相手国となった。さらに2007年、中国が米国に代わり、日本の最大の輸出市場となった。

>●「親米睦中」を日本外交の基軸にすべきだ

現在、日本の最大の貿易相手国、最大の輸入相手国、最大の輸出相手国はいずれも米国から中国に変わった。巨大化する中国市場を抜きにしては、もう日本の景気動向も産業発展も語れない。

>長期的に見れば、こうした日本の物流構造の地殻変動は必ず日本の政治・外交にも影響を及ぼすことになるだろう。だから筆者は「親米睦中」を日本外交の基軸にすべきだ主張している。
 
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