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167390 アイヌにとってのカムイとは何か?(1)
 
是永恒久 ( 中年 東京 会社員 ) 07/12/19 PM05 【印刷用へ
アイヌ民族に学ぶことがあります。それは、彼らの自然に対する思いです。
彼らにとって、自然とは神であり、神である以上営みに無駄なものは何もないというように捉えていたようです。なので、神(カムイ)と言っても特別な存在ではなく、日常における極自然な同化対象であり、ありがたい存在でも有り厄介な存在でもあったようです。自然の摂理を理解し、全身で受けとめ、同化していたと思われます。そんな様子が伺えるサイトを紹介します。

PIRKA SIRI
リンク
●6/アイヌ民族と神々 より

以下引用します。

アイヌ民族と神々(カムイ)は切っても切れないものです。というのも、アイヌ民族にとって神々は人の廻りにあるものほとんど全てが神、あるいは神により何がしかの使命を与えられた「魂(あるいは精神)」のあるものだからです。
 人々が生きていくなかで、関わりあうであろう物事のすべてになにか役割があってそうなるのであろう、つまり人を含めた物事すべてが生きた関わり合いをしているのだ、とアイヌは考えたようです。
 どこか遠い神の国から何かの使命を帯びて、姿を変えて我々アイヌに(事象として直接・間接的に)関わりあうのだ、ということなのだそうです。
 「 関わりあうであろう物事すべて」というのは、火や水、草木や山河、熊や鹿や魚など、人が生きている間に目や耳にするもの、そして触れるものすべてのことです。
 ですから、人間にとって都合の悪いこともそういった事柄の一つです。地震や火事、雷などの災害、そして伝染病なども神の仕業であると考えました。
 そういった意味では「アミニズム」に近いとも言えるかもしれません。
 とは言うものの、人間の暮らしにほとんど関わりのないものもあります。そういったものは、神として意識することは見られないようです。
 つまり、人の暮らしに関わる「依存度」の高いものほど、そして人の力ではどうしようもないものほど神(精神のあるもの)として力が強い、あるいは位が高い神、と考えられていたようです。例えば水や火は人の生活において必要不可欠なものです。ですからかなり位の高い神と言えます。そして、地震などや伝染病も人の力ではどうしようもないものですが、人の為にはならないので「ウェンカムイ=悪い神」ということになります。
 では神はアイヌ(人)にとって「絶対」の存在でしょうか。 人の力ではどうしようもないけれど、良くも悪くもある、という意味では、 絶対とは言えなさそうです。別な言い方をすれば、善行も悪行もしうる、かなり「人間臭いもの」と言えそうです。
 アイヌに残る昔話にも、カムイがアイヌの女性を好きになってしまったり、いたずらをしたくなったりするそうです。と言うことは、神ではあるけれども実は人と同じであるという「対等な立場」として考えられていたようです。そして、神の国(カムイモシリ)では人と同じように生活をしていながら、人の前に現れるときは使命を持った別の姿になって関わりあう、ということなのでしょう。

以上引用終わり。(2)に続く。
 
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