日本人と縄文体質
166713 勤勉性が力となる条件
 
川井孝浩 HP ( 34 東京 設計 ) 07/12/08 PM09 【印刷用へ
めまぐるしい戦後復興から、見事なまでに経済立国となった日本。

原材料に乏しく、敗戦の負い目がありながらも、瞬時に立ち直った背後に思い浮かぶ先人達の努力は、決して市場原理に染まった騙しあいの世界などでは無い。

良く言われるのが、日本人は勤勉である、という一言。

しかし、今までこの勤勉性がなぜ経済の急成長を実現させられたのかがピンと来なかった。

164843 ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人

< 集団原理の中で生きてきた日本人にとって、魂の救済という答えは個人課題ではなく先祖から子孫に繋がっていくみんなの課題であったはず。

この部分を見て、ピンと来た。

なるほど、勤勉性というものは、各個人がいかに勤勉であったとしても小さな成果しか出せずに終わってしまう。しかし、勤勉性そのものが「みんな期待」に立脚し、かつ先祖の代から後世へと延々伝えられていく為のものであるとすれば、そこで積み重ねられた規範や技術ほど、みんなにとって有難いものは無い。

日本の先人達は、常に国の事、仲間の事を想い、みんなの為に経験を積み重ね、継承していく事の大切さを体得していたのだ、と。

目先の利益にばかり気を取られ、金儲けの為に会社を切り売りするような商売や、人を人とも思わず全てを金に替えようとする商売(先物取引・証券市場など)は、いずれ誰かの裏切りや騙しあいによって化けの皮が剥がれ、破綻する運命にある。昨今の金融市場やサブプライム問題などがその典型だろう。

しかし、日本には先人達の積み重ねによって蓄積され、世界に誇れる技術や伝承の仕組みがあるのだ。是が非でも市場拡大、という路線がみんなの支持を得ていない今だからこそ、改めて先人に学び、こつこつ勤勉に成果を上げてきた事の意味を見直すべきであろう。
 
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