生物学を切開する
166523 精子の淘汰と遺伝
 
長谷暢二 HP ( 40 山口 農業 ) 07/12/05 PM04 【印刷用へ
>第2点目は、精子の尾っぽです。細胞には、細胞分裂する際に重要な役目を果たす、チューブリンという構造があります。運動機能の要素です。運動性の尾っぽには、このチューブリンが集中する。受精卵に継承される運動性(分裂の際の運動性)を保障しているのは、精子系譜のチューブリンではないかと思うのすが。チューブリンは、二倍体細胞に進化する際に、重要な役目を果たし、減数分裂に際して発現する機構として、リン・マーグリス女史が強調している細胞質です。<

 夥しい数の精子が卵子に到達して受精するまでに、淘汰されていく過程を組み込んでいるということは、その淘汰過程で有利に働く性質(例えば遊泳能力)が、受精後の性質(機能)としてもすぐれている=強い個体(適応性の高い個体)となるという関係性があるからと考えると整合します。

 とすると、精子が持つDNAだけで、その性質が決まると考えるには無理があり、それ以外の細胞質にも、遺伝する性質や情報が織り込まれていると考えるのが妥当です。
 
 その意味で、卵子に比べて小さくても、その精子全体に、次世代につなぐ重要な情報、性質がぎっしり詰まっているということではないでしょうか。
 
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