原始人類の婚姻様式と男女和合充足
16552 原始婚と性習俗
 
高樋昇 ( 60歳代 東京 デザイナー ) 01/11/19 AM04 【印刷用へ
原始社会での性習風俗は、地域によって様々であり、性を肯定的に扱う場合と否定的に扱う場合、その中間形があるそうです。

パプア・ニューギニア サンビア
男子が7〜8歳を過ぎると、年長者への口唇性交によって精液を受ける。併せて知識も伝授される。成人すると、今度は若い少年に精液を与える役割を負い、同性との性関係の快楽を経験する。その後、同性、異性の性関係を持ち、若い少女と婚約する。彼女が成人すると、同性愛をやめて、夫婦の性行動となる。

アマゾン メヒナク
男性は性交に快楽と恐怖の信念を持つ。男女とも10歳前後から性行動を開始。少年は12歳頃から隔離生活。隔離をおえると、未婚、既婚を問わず、女性との性関係を奨励される。少女も自由な性を謳歌するが、未婚の母とならないため、初潮を迎えると結婚する。婚外性交はよくないとされるが、既婚者の殆どが行う。男性は、性行為に種々の禁忌事項があり、女性器には破壊力があり、男性を去勢するという観念を持つ。

ポリネシア マガイア
性的活動を抑制することは、身体的に害をおよぼすとみなされる。男性は相手を興奮させるために性器を変工したり、結婚するまで10人以上の女性と性経験を持つ。女性は、最も強烈なエクスタシーを体験した相手を配偶者に選ぶ。婚外性交は公には禁止。女性は、最初の男性または夫が性的義務を果たさない場合は他者を相手にすることは認められる。

メラネシア マヌス
性事象は、宗教的-超自然的存在とされ、罪深く、恥ずべき行為と考えられる。生殖を目的としない性交は、生業での失敗、病気や死につながる。前戯だけでなく、妻の胸にふれることも禁止。一緒に食事することも、連れ立って歩くことも忌避。

アイルランド イニスビーグ
性行動を気が咎める罪深い行為であるとし、夫婦間にだけ許され、女性は性交を子供をつくるために我慢しなければならないけれど、虐待の一種とみなしている。あらゆる性的活動を抑制し、罪悪視し、否定することにエネルギーを費やす。

イリアンジャヤ ドゥグム・ダニ
子供の誕生後4〜5年にわたり性交は禁止。マスターベーションや同性愛も行わない。性行動の不活発性が知的・感情領域における不活発性に符合。性を抑制する規制が殆ど存在しない。
                                       『性の民族誌』序より


これらは、ほんの一例でしょうし、これらの例から何が読み取れるかはよく分かりませんが、性の規範を考える作業は、一筋縄ではいかないような気がしてきました。
 
  List
  この記事は 16529 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_16552
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類にとって性とは?(3) 生産様式の変化と婚姻形態の変化> 「共同体社会と人類婚姻史」 09/11/07 AM06
216291 性習俗・婚姻様式は常に変化していくもの HAYABUSA 09/10/02 PM06
216151 性のあり方〜ニューギニアのトロブリアンド島編〜 ホームラン 09/09/30 PM06
216134 今後の社会の可能性を原始共同体や未開部族の事例から見出す。 向芳孝 09/09/30 PM01
216126 始原人類の婚姻制(集団の性)を知ることが、現在の私たちには極めて重要 新川啓一 09/09/30 AM11
96006 改めて、最基底の規範とは 多田奨 05/08/14 PM06
17488 原始社会での性習風俗 上山昇良 01/11/30 AM01
17089 性規範のはじまり 阿部和雄 01/11/25 PM05
16618 規範の可能性と、必要性 吉岡摩哉 01/11/20 AM01
16615 貴重な資料 鈴木康夫 01/11/20 AM01
16607 原始社会の性規範? 渡邊かお里 01/11/20 AM00
16598 RE:原始婚と性習俗 柳瀬尚弘 01/11/19 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp