心の本体=共認機能の形成過程
165303 子供のお手伝いと観念機能の使い方
 
07/11/15 PM05 【印刷用へ
現実を対象化する=思考する

ということは、観念機能の本当の使い道だと思いますが、これが上手く出来ないのが我々現代人です。
しかし、かつての子供達はこのことを当たり前のように実践してきたのではないかと思います。

最近ではあまり見られなくなった子供の「お手伝い」に関する記事です。

>「ママにほめられた」役に立つ喜び学ぶ… お手伝いで親子交流
11月13日15時16分配信 産経新聞


 ボタンを押せば風呂がわき、全自動で洗濯や食器洗いができる現代。子供の「お手伝い」を期待するシーンは、かつてと比べて格段に減った。それでも、お手伝い体験は子供にとって「発見」の連続で、しつけの一環として、また親子のコミュニケーション手段として、その意味は大きい。(村島有紀)
 ≪下手でもいい≫
 東京都江東区の幼稚園児、成田麻都衣(まとい)ちゃん(6)は、3歳のころから台所でお手伝いをしている。最初のころは、野菜などの水洗い。4歳になってからは、切っ先が丸くなった子供用の包丁を使い、キュウリやトマトなどの野菜を切る手伝いをしている。また洗濯物を干したりたたんだり、お使いに行くこともある。
 母親の真木子さん(38)は「私が料理をするの見て『自分もやりたい』と言いだしました。作った食事をパパが『おいしい』と言って食べてくれるのがすごくうれしいみたいで、自信にもなっているようです」と話す。
 できない理由は、「自分が忙しくて、子供にお手伝いをしてほしい、といえる余裕がない」(小2保護者)、「頼みたいのはやまやまだが、自分がやるほうが早いので、つい自分でやってしまう」(小6保護者)など。忙しいからこそ、お手伝いをさせたいのに、させられないという皮肉な現象が起きている。
 真木子さんも「(お手伝いは)余裕があるときでないとさせられないのは確か。でも、私も小さいころから母にいろいろ教わったので、あえてやらせています」と話す。
 ≪一緒に楽しむ≫
 それでは、小さいうちから手伝いの習慣を無理なくつけさせるにはどうすればいいのか。
 「家事を通じた親子コミュニケーション」を3年前から提唱している家事代行サービス「ベアーズ」(東京都中央区)の共同創業者で専務取締役、高橋ゆきさん(38)は「遊びの要素を取り入れ、親も一緒に楽しむこと」をあげる。

 たとえば、浴室の掃除の際には、「さぁ、ママと競争だよ!」と声をかけて、シャンプーや洗面器などを浴室の外に出し、お風呂をピカピカにする▽洗濯物をたたむときは、「手できれいにアイロンをかけようね」と洗濯物を広げてしわをのばし、角をきちんと合わせてたたむ楽しさを伝える▽洋服の収納は、「同じ仲間(TシャツはTシャツ、靴下は靴下など)同士は仲良しだよ」などと声をかける−。
 高橋さん自身も8歳と11歳の2児の母。「ぞうきんの絞り方や、床のふき方など、私流の掃除の仕方を子供に教えるのはとても楽しい。親には一緒に家事をする楽しさ、子供には『ありがとう』といわれる喜びを知ってほしい」と話す。
 ≪習慣づけよう≫
 団塊の世代を中心に30代から80代まで約170人のお手伝い体験をまとめた『子どもにおくる私のお手伝いの話』(らくだ出版)には、井戸で水をくみ、まきをくべたお風呂当番の思い出や、大嫌いな畑仕事を父と行うことで「踏みつけられても負けない麦のように生きることが大切だ」と教わったことなどがつづられ、心が温まる。
 その体験から浮かび上がるキーワードは「善意」「発見」「喜び」「奉仕」「努力」…。編集担当の内野悳郎(とくろう)さん(70)は「親子のコミュニケーションが減り、その分、子供をほめる機会が少なくなったのも残念。親が機会をつくり、小学生低学年までに、お手伝いの習慣を身につけるといい」と話している。<
リンク


記事は親子交流をテーマに書かれていますが、当に


>●人類が観念機能を獲得して以降は、危機etc外界情報や行動の指示や評価etcに言葉が使われる様になるが、それら全ての行動は共認(役割規範etc)に基づいており、提案はあっても主張のし合い(=議論)など無い。
つまり、あくまでも行動(その為の思考=思念や提起)の共認であって、行動する前に思考内容を主張し合う事など殆どない。<

の原点が子供の「お手伝い」にあるように思います。

役割を母親と共認し、言葉によって行動の指示と評価を行なう。
体を使って、実践し、役に立ったという喜びも活力に繋がる。
こうした観念機能の使い方は、親子交流以上のものを子供達にもたらしてくれていたのだと思います。

当たり前のように、現実を対象とするのはこうした積み重ねが大事なのだと思います。

そう考えると、現代人の現実を対象化できないという欠点は、子供の頃から培われてきた(?)と思えてきます。
記事の中でも、お手伝いをさせられない理由は「自分が忙しい」であり、背後には、子供の自由とか、怪我をさせたときの責任とか、様々な人権思想があるように思います。
 
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自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
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1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
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