生物の起源と歴史
164195 脊椎動物以前の生物はオス・メス固定度が低い
 
雪竹恭一 ( 45 大阪 営業 ) 07/10/27 AM00 【印刷用へ
動物界の進化系統樹

■三胚葉性        旧口動物 新口動物
               ┃   ┃
               ┃   ┃━【魚類以降の脊椎動物】
        【軟体動物】━┃   ┃
     貝類、タコ、イカ  ┃   ┃ 
               ┃   ┃※原索動物以降が脊索動物
        【環形動物】━┃   ┃━【原索動物】
   ヒル、ミミズ、ゴカイ  ┃   ┃  ホヤ、ナメクジウオ
               ┃   ┃
        【節足動物】━┃   ┃━【棘皮動物】
エビ、カニ、クモ類、昆虫類  ┃   ┃  ナマコ、ヒトデ、ウニ
               ┃   ┃
        【線形動物】━┃   ┃
  センチュウ、カイチュウ  ┃   ┃
               ┃   ┃
        【輪形動物】━┃   ┃
 ツボワムシ、ネズミワムシ  ┃   ┃
               ┃   ┃
        【扁形動物】━┃   ┃
  プラナリア、サナダムシ  ┃   ┃
               ┗━┳━┛
■二胚葉性            ┃━【刺胞動物】
                 ┃  ミズクラゲ、イソギンチャク
                 ┃  サンゴ、ヒドラ
                 ┃
■無胚葉             ┃━【海綿動物】
                 ┃  カイロウドウケツ、カイメン
                 ┃
                 ┃
                 ┃
■単細胞生物        【原生動物】
       アメーバ類、鞭毛虫類、繊毛虫類、胞子虫類
                 ┃
               【細菌類】(原核生物)
             真正細菌、古細菌 



進化系統樹上で、再整理してみると、
・雌雄異体の有性生殖のみになるのは、旧口動物が概ね【節足動物】以降、新口動物が概ね【魚類以降の脊椎動物】以降。(但し、例外あり。)
・それ以前の動物では、雌雄同体のみの動物と雌雄同体と雌雄異体を並存させている動物があり、それらは共通して、単為生殖と有性生殖を並存させている。(生物界全体では有性生殖のみの方がむしろ特殊。)

・雌雄同体/雌雄異体という分類で整理してみた場合、雌雄同体が基本の動物は、概ね【海綿動物】【刺胞動物】【扁形動物】【輪形動物】まで。(但し、【刺胞動物】のクラゲやイソギンチャクは無性生殖世代は雌雄同体だが、有性生殖世代は雌雄異体。)【線形動物】以降は雌雄異体が増えてゆく。
・但し、【環形動物】では、ミミズ、ヒル類の中には雌雄同体のものもいる。有性生殖が基本だが単為生殖も残存している。【原索動物】のホヤは雌雄同体。【魚類】でも一部に雌雄同体で性転換するものが残っている。


脊椎動物以前の生物というのは、【原索動物】(魚類より前)までの生物のことを言うが、これらの生物はオス・メスが明確に固定されているわけではない。

おそらく、オス・メス分化の固定度は、生殖細胞と体細胞の分化と密接に関係している。生殖細胞と体細胞の分化度が低い動物は、雌雄同体で同一個体で精巣も卵巣も持っている動物が多く、オス・メス固定度は低い。生殖細胞と体細胞の分化が進み、生殖専門器官が発達している動物は、雌雄異体という形でオス・メスが固定されてゆく。

脊椎動物以前の生物に共通していることは、運動機能がそれほど進化していないということだ。(脊椎動物は、運動機能やそのための情報系の機能などが著しく進化している。)おそらく、運動機能を進化させようとすれば、高度な体細胞の分化が必要であり、体細胞の分化を高度に推し進めるためには、生殖細胞と体細胞の分化を推し進める必要があったのであろう。
 
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