学者とマスコミが人類を破滅に導く
164076 法治国家を否定するマスコミの傲慢さ
 
辻一洋 ( 41 北海道 企画 ) 07/10/24 PM10 【印刷用へ
奈良の放火殺人事件の加害少年の供述調書を元に書籍が出版され、情報を漏洩した医師が逮捕された。この事件をマスコミ各社が大きく取り上げ、主要5紙は社説でも訴えていた。
5紙とも取材源の秘匿が守れなかったことを問題にし、朝日・毎日・日経は表現の自由を妨げると逮捕の行き過ぎと検察を非難している。
また、何人かのジャーナリストもブログ上で同様の趣旨を展開している。

しかし、私は彼らの主張に強い違和感を抱いた。

逮捕した理由は秘密漏示罪であり、医師に課せられた義務を守らなかった刑法上の犯罪である。しかし、そのことには誰も触れずに、逮捕は行き過ぎで在宅起訴でもいいのではとか、取材源を秘匿できなかった著者にも問題があるとと論点を摩り替えている。
そもそも取材源を秘匿することは絶対的に正しいのだろうか?違法行為をする医師を守る必要性は全くない。それを取材源の秘匿とするならば、犯罪の幇助であろう。まして、この場合は著者が積極的に依頼しているのだから共犯の可能性すらある。

そして、このような違法行為がありながら、公権力の介入に各社とも反発している。
「報道・出版や表現の自由は最大限認められるべきだ。行き過ぎた公権力の行使は、権力の恣意(しい)的な情報規制や監視の強化につながる。公権力がジャーナリズム活動に圧力をかけることがあってはならない。」(毎日新聞)
他紙も出版元の講談社も国民の知る権利や表現の自由が損なわれると主張している。

しかし、取材時の違法行為(もしくはその幇助)は許されない行為であり法治国家として公権力が介入するのは当然である。

捏造・歪曲・一方的なバッシングなど真実を見せない世論誘導が横行してきた。彼らの言う「国民の知る権利」を踏みにじってきたのは他でもなくマスコミ自身である。もはや私たちはマスコミ報道を信用できず、彼らが正当性を主張すればするほど傲慢さを感じずにはいられない。

私たちの感覚からすれば、むしろ公権力であれなんであれ、巨大な報道機関や、そこに巣食うジャーナリストたちの特権を徹底的に排除して欲しいくらいである。彼らが無力になってこそ、新しい共認形成の場が十全に機能するのだから。
 
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