日本人と縄文体質
163246 「世界最古の企業」は日本にあった。
 
Mr.カトー 07/10/11 PM08 【印刷用へ
『金剛組』という建設会社が現存する世界最古の企業です。創業はなんと飛鳥時代!! 四天王寺の建立の為に百済から3人の工匠が招かれたのが興り。(金剛組のHPリンク

 日本以外だと、イタリアの金細工メーカー、エトリーニ・フィレンツェ社が1369年。中国の漢方薬会社、北京同仁堂が1669年。このあたりが各地域で現存する最古の企業とされているのですが、その差は歴然としています。それだけでなく創業200年を越える会社は日本に3100社存在するといわれており、なんと世界全体総数の40%を占めているそうです。


 ちなみに日本の老舗企業を古い順に上げてみると、

・ 589年「金剛組」(建築)大阪府大阪市
・ 718年「法師(善吾桜)」(旅館)石川県小松市
・ 793年「虎屋黒川」(和菓子)京都府京都市
・ 889年「田中伊雅仏具店」(仏具)京都府京都市
・ 971年「平井常栄堂」(医薬品)京都府京都市
・1000年「一和」(和菓子あぶり餅)京都府京都市
・1141年「須藤本家」(酒造郷の誉)茨城県友部町
・1181年「五郎兵衛飴総本舗」(五郎兵衛飴)福島県会津若松市
・1190年「御所坊」(旅館)兵庫県神戸市
・1329年「かん袋」(和菓子久留美餅)大阪府堺市
リンク


 どうして日本にこれだけ老舗が多いのかについて、著書『千年、働いてきました』で金剛組を紹介している野村進が雑誌の対談で面白いことを言っていました。

野村進:僕は日本の技術者の取材をしていて、多神教というか、日本型のアニミズム(万物に神が宿っているという考え方、信仰)をつくづく感じましたね。技術者は金属を擬人化するわけですよ。「金箔は人の心を読む」とか、「金属の方から自分の特質を訴えかけてくる」とかね。

橋本克彦:昔の人はモノとお話できたんでしょ(笑)。

野村:考えてみれば針供養なんかも日本ならではの風習かもしれませんね。さんざん使った針を供養するというその根っこには、日本型のアニミズムがあるように思います。

橋本:鉄とお話するというのも、鉄の精霊とお話しているのかもしれない。それに、仏像を彫る人は、木の中に埋もれているものをかき分けて仏像を出すんだって言うわけですね。大木を見て仏像を感じられるかどうかというのは、相当アニミズムっぽいよね。
:『ダ・カーポ』614号(マガジンハウス)の特集記事「とてつもない日本・世界一の技術!」リンクより



 職人は「モノづくり」に際して材料と同化し、精霊を見ることで優れた作品を生み出すことが出来たのでしょう。

 そうした職人や技術者を日本人は尊敬し、そこから自然に技術を継承することを尊いと考える価値観が生まれ、千年続く企業を支えて来たのではないでしょうか。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_163246
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
258094 日本には、創業100年を超える企業が100,000社もあります! 吉川功祐 11/10/28 PM07
192991 技術の継承=同化能力の精練過程の継承 西村秀彦 08/11/22 PM10
186069 朝鮮半島の共同体ってどんなの?? お百姓さん 08/09/19 AM11
176211 長生きな日本の企業☆ 倉田慈満 08/05/11 PM11
170618 なぜ、日本の企業は長寿なのか? 中山寛太 08/02/09 PM11
170613 共認充足の生産 宮谷和枝 08/02/09 PM10
170608 日本人の物作りの心。 河野宰 08/02/09 PM10
164408 同化の原点 2U 07/10/30 PM06
164262 自然と私+私と自然。 旅人。 07/10/27 PM10
164255 アニミズムのプラス効果 さつき 07/10/27 PM10
163481 モノづくりは同化能力 狒狒 07/10/14 PM08
163465 ハンダの声が聞こえる 匿名希望 07/10/14 PM05

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp