[大島信三のひとことメモ]のブログに、『イスラム金融に目を向けよ』(リンク)と題して、イスラム金融と小泉元首相と飯島元首相秘書官の記事が掲載されていましたので投稿します。
[原始人の日記・ぼやき・独り言]『(人脈追跡)イスラム金融呼ぶ“小泉流” 外交の裏側で地下水脈つなぐ』(リンク)のブログもあわせて見てください。
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けさの日本経済新聞の「人脈追跡」という欄は、「イスラム金融呼ぶ“小泉流”」、「外交の裏側で地下水脈つなぐ」という見出しで、小泉純一郎前首相の首席秘書官をつとめた飯島勲氏(61)が取りあげられていた。へえーっ、飯島さんは、イスラム金融まで首を突っ込んでいるのか、と思った。記事の書き出しは、こうだった。
<7月5日夜、東京・銀座。日本で「イスラム金融」に火を付けた3人が集まっていた。「最後だからどんどん食べて」。前首相の小泉純一郎の首席秘書官をつとめた飯島勲(61)は、駐日クウェート大使のガッサン・ザワウィに大トロやサーモンのすしを勧めた。駐日イラク大使のガーニム・アル・ジュマイリは、みそ汁に舌鼓を打った。ザワウィは、ロンドンで始動するクウェート政府肝いりのイスラム金融銀行の会長に転出が内定。飯島は送別会を開き、交友関係の維持を誓い合った>
周知のように2003年、小泉首相はイラクのサマワへ自衛隊派遣に踏み切った。そのとき、小泉首相と飯島秘書官は、在京イスラム外交団との連携に心をくだいた。小泉首相は、約40人の大使らを招いて食事会をひらいたりしていた。記事によれば、飯島さんは、クウェートのザワウィ大使が、1990年のイラクのクウェート侵攻のとき、バグダッド駐在だったことを知ると、イラクのジュマイリ大使も招待して、「両国の歴史的和解」を祝う会食を催したこともあるという。飯島さんらしい、気配りだ。この会食のとき、クウェートとイラクの大使は、飯島さんに、「イスラム金融に目をむけるべきだ」と説いたという。
イスラム金融といえば、わたしも5か月ほど前から興味をもった。週刊ダイヤモンドが3月24日号で、「脅威のイスラム」という特集を組んだとき、その特集のパート1が、「資産残高50兆円を突破! 世界を席巻するイスラム金融」であった。なんでも、イスラム金融というのは、コーランの教えにしたがって、利子をとらないのだという。では、どうして金融機関は利益をあげるのだろうか。「ダイヤモンド」誌は、イオンクレジットサービスのマレーシア現地法人が、日系企業初のイスラム金融方式を取り入れた債券(スクーク)の仕組みをつぎのように紹介している。
<店頭には、ダイヤモンドの写真が置いてある(本物は金庫のなか)。カネを借りにきた顧客に写真のダイヤモンドを5000リンギットで販売し、即座に4000リンギットで買い戻し現金を支払う。すると顧客の手元には、4000リンギットの現金と5000リンギットの債務が残る。顧客は、自由に使える現金4000リンギットを手にし、分割払いで5000リンギットを返していく。差額の1000リンギットが、イオンクレジットの利益となるが、商品売買を介していることで、利子には当たらなくなる>
ずいぶん、まわりくどいことをするものだが、オキテ破りは禁じられているのだから、これも生活の知恵であろう。こういうイスラム金融方式が、世界で徐々に定着し、巨大な資金を動かしているという。日本は、産油国であるイスラム諸国に莫大な原油代を支払っている。イスラム金融の有効活用で、オイルマネーの還流を図れないものか。いずれにしても、けさは、イスラム金融というものにタッチしているひと筋の有力な人脈があったことを知って、意外かつ頼もしく思った。
:::::イスラム金融【いすらむきんゆう】(リンク)
イスラム教の教義に基づく独自の金融手法。教義は利子を「不労所得」として禁じているため、融資は物品のリースや割賦販売の形で行い、代金や手数料、投資の配当などの名目で対価を受け取る。「イスラム金融サービス委員会」(IFSB)の本部があるマレーシアはイスラム金融市場を積極的に育成しており、「スクーク」と呼ばれるイスラム債の発行が活発に行われている
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このイスラム金融とは、るいネットでも152869の記事やFinancialJournal(リンク)でも触れられていますが、金貸し金融業と同じく、だましのテクニックで、巨額の富を蓄積しているらしい。
まったく、金貸しの金転がしのような手法である。ものを媒介しているので、不正取引には当たらないようだが、全く実質の生産価値を生んでいない。ここに、頭を突っ込む小泉・飯島は、何を考えているのだろうか?調査が必要かもしれない。 |
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