生物の起源と歴史
159058 メスが原型で、オスが後天型という点について
 
村田貞雄 ( 60 静岡 企画 ) 07/08/16 AM04 【印刷用へ
>また、生物学的には元々生物は全てメスであり、後天的にオスが作られたという学説が最近、発表されています。

確かに、哺乳類を見ると、二倍体である染色体群の中で、性決定に係わる性染色体の組み合わせは、メスがXX(性染色体はXが二つ)、オスがXY(X染色体とY染色体)です。

哺乳類は、胚発生の過程で、最初、生殖器官の原型(原メス型)が作られ、その後に、Y染色体が働き(Y染色体にあるオス決定遺伝子が発現し)、生殖器官をオス型に作り変えます。

胚発生過程で、生殖器官の原型が、将来のメス型に近いので、「元々生物は全てメスであり」というような表現がされます。

しかし、鳥類と爬虫類(の一部)では、性染色体の組み合わせが逆になります。

性決定染色体の組み合わせは、メスがZW(Z染色体とW染色体)、オスがZZ(Z染色体が二つ)です。

哺乳類からの類推では、W染色体にメスを決定する性決定遺伝子があり、オスが原型でメスが後天型という事になります。

しかし、事は簡単ではなく、Z染色体上にオスかメスを決定する性決定遺伝子が存在する。(或は、W染色体にZ染色体のオス発現遺伝子を抑制する遺伝子が存在する。)

また、爬虫類のワニでは、性染色体としての明確な区別がなく、外圧条件でオスメス決定が行なわれます。受精卵から胚が発生する温度帯により、生まれるワニはオスになったり、メスになったりします。

つまり、胚の発生過程で、最初はメスであり、その後オスへ分化するとは、一概には言えないと思います。

オスメス分化は、種が変異体を作り出すシステムとして生み出したものです。その意味で、「オスとメスをどう作るかのシステムが、いく通りもある」という理解が必要なのではないでしょうか。

(確かに、安定性、次世代を生む生殖負担の重いメスの方に、進化過程の継続性が強く残っていると言う意味では、メスが原型という表現は可能ですか。)
 
  List
  この記事は 158517 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_159058
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
160877 温度依存性決定と染色体の関係は? おおさかじょん 07/09/09 PM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp