日本人の起源(縄文・弥生・大和)
15860 稲作の渡来とクリの管理栽培
 
岡本誠 ( 47 兵庫 経営管理 ) 01/11/10 AM02 【印刷用へ
 中国からの影響という観点では、何人かの方が指摘されていますので、稲作についての最近の研究を挙げておきます。稲作の伝播は、岡山県総社市南溝手遺跡のプラント・オパールの分析の結果、縄文時代中期(5000〜4000年前)までさかのぼる可能性が指摘されています。(吉崎昌一「日本における栽培植物の出現」)

 5000年前稲作をたずさえた人々が、日本列島に到来していた可能性は極めて高いですが、定着・普及は縄文終末期の3000年前にならないとしません。その理由は、ドングリやクリ、海の幸、さらにイノシシやシカなどが豊富で、稲作を必要としなかったこと、第二に渡来者の人口が少なかったことなどがあげられます。

 5000年前の寒冷化にもかかわらず、日本列島(因みに北陸、中部、東海より北は北緯35度以北に位置します)の人口が爆発的に増大するのは、クリを中心とする高度な植物利用の技術革新があったためと想定されます。三内丸山では5500年前からクリの花粉が急増しますし、三内丸山に限らずこの頃から中期にかけて東日本の広い範囲で、集落のまわりから高い比率でクリ花粉が発見される遺跡が多いことから、クリの管理栽培が行われていたことは確かでしょう。

 最後、北方の牧畜民が日本へ渡来したかどうかは、まだ資料を当たっていませんので分かりません。大陸での南下とともに、北海道への渡来も十分考えられます。
 
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