生物の起源と歴史
158289 魚類の性(雌雄同体)
 
岩井裕介 ( 35 山口 再開発プランナー ) 07/08/05 AM06 【印刷用へ
・魚類で性染色体(性決定遺伝子)が確認されている種はわずかであり、性決定は遺伝子によるとは限らない。性的には未分化の種が多いとされている。
(性転換する魚類では性決定遺伝子は確認されていない)
(マス類は遺伝的に性決定されるが、人工的に性ホルモンで雄化させることができ、養殖に利用されている)

・性染色体以外の性決定される要素には温度、pH 、幼魚期の環境条件などがあり、北大西洋にすむトウゴロウイワシ科では、繁殖期前半の水温が低いときに産まれた卵は雌に、繁殖期後半に水温が高くなってから産まれた卵は雄に性分化する傾向がある。

・魚類の生殖様式、性様式は多様で、純粋な卵生魚から完全な胎生魚、普通の雌雄異体から、幼時雌雄同体、雌性先熟雌雄同体、雄性先熟雌雄同体、同時的雌雄同体、雌性発生を行なう天然のクローン魚、自家受精を行う雌雄同体のクローン魚等がある。

雌雄同体は大きく以下のタイプ分類できる。

1.異時的雌雄同体(隣接的雌雄同体)
性転換をすることにより、一生の間に両方の性で繁殖できる雌雄同体。

・雄性先熟:雄として成熟し、のちに雌に性転換する
コチ科、クロダイ・キチヌ(タイ科)、スズメダイ科クマノミ亜科、ドジョウ科などの9科。

・雌性先熟:雌として成熟し、のちに雄に性転換する
べラ科、ブダイ科、キンチャクダイ科、タウナギ科などの約20科。
生まれながらの雄(一次雄)と雌から性転換した雄(二次雄)が存在する種(キュウセン、ホンベラ、シラスキバハゼなど)と一次雄が存在しない種がある。

・双方向性転換:雌雄いずれの方向にも性転換できる
ダルマハゼ、オキナワベニハゼ(ハゼ科)、ホンソメワケベラ(べラ科)、アカハラヤッコ(キンチャクダイ科)など。

2.同時的雌雄同体
両性生殖腺をもち、雌雄いずれの性でも生殖可能である。
深海性のヒメ目、浅海性のハタ科ヒメコダイ亜科などは性役割を交代しながら産卵行動を行う。
フロリダ半島・西インド諸島にすむリヴィルス・マルモラトス(カダヤシ目アプロケイルス科)は「自家受精」できる同時的雌雄同体。


※参考:リンク
※雌雄同体とは、一般に雄の生殖器官と雌の生殖器官を1個体に持っているものを言う。
→ウィキペディア「雌雄同体」リンク 
→MSNエンカルタ「雌雄同体」リンク 

※オスメス分化の番外編(雌雄同体)リンク 
 
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