経済破局は来るのか?
157587 市場に養分を吸い尽くされた国家アメリカ
 
大西敏博 ( 50歳代 和歌山 会社員 ) 07/07/25 PM07 【印刷用へ
>世間では、それをグローバル化などと美化して、そこに何か新しい可能性があるかのように喧伝しているが、それも真っ赤な嘘であって、市場が国家の養分を吸い尽くせば、市場も国家も共倒れになるだけである。国債の暴落をはじめ、その可能性は充分にあると見るべきだろう。 

市場に養分を吸い尽くされた国家とはどのようなものか? まさに現在のアメリカがその国家にあたるのでないでしょうか。
株式日記と経済展望「9月中旬から大暴落が始まる。10月に向けて大きく下げていくのだろうか。」リンク より転載します。

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「株式日記」でも前々からサブプライムローン(信用度の低い借り手への住宅融資)が危険信号を発している事を指摘してきましたが、いよいよその兆候が現れ始めました。ぐっちーさんが言うごとく、業界筋は問題ないととぼけていますが、彼らはいち早くポジションを整理しています。気がついたときは取り残された一般投資家が大暴落の被害を受けることになるのでしょう。

昨日の11日に証券会社の前を通ったら青三角が並んでいたのでなんでだろうとニュースを見てみたらサブプライムローンでS&Pが債券の格付けの見直しを行なうそうです。バーナンキFRB議長にしてみれば金利の引き下げで株を支えたいところでしょうが、金利を下げればドル売りが止まらなくなり、株はもっと下げるでしょう。

これとは別に、サブプライムがパンクすれば債券の金利が急上昇して株は暴落する。つまりバーナンキFRB議長は打つ手がないのです。金利を無理に下げればドルが暴落してユーロに資金が逃げて行くことでしょう。日本にドルを買い支えろと指令が来るかもしれませんが、日本も円安傾向なのでむしろドル売り円買い介入したいくらいだ。

アメリカの信用不安が金利を上昇させて、株とドルを暴落させる。投資先を失ったマネーはアメリカから逃げ出すからだ。当面のドルの受け皿はユーロになるからユーロはますます高くなる。なぜ円に流れてこないのだろうか? 金利が安いからだ。

2000年のアメリカのITバブルの崩壊で、エンロンやワールドコムといったバブル企業が倒産して、LTCMなどのファンドも破綻した。それに対してアメリカ政府はイラク戦争という公共投資と、低金利政策による住宅政策で消費を拡大させた。その資金を提供したのが日本からのマネーだ。日本政府は日本のバブル崩壊はほったらかしにして、アメリカのバブル崩壊を防ぐ事には積極的だ。

そのアメリカもイラク戦争は泥沼化して、住宅ローンの消費振興も限界に来たようだ。あとどんな手段があるだろうか? 金利を下げて株と消費を刺激するしかないが、サブプライムリーンなどの信用不安が債券金利を押し上げている。そしてそれが臨界点に来れば株と債券の大暴落がやってくるだろう。松藤氏によれば10月にやって来るという。

8月に日銀は金利の引き上げを検討しているようですが、それはアメリカの9月から10月の株の大暴落の引き金を引く事になりはしないだろうか? 日銀がわずか0,25%金利を引き上げただけで世界同時株安を招いたくらいだから、タイミングが悪いと日本がアメリカ滅亡の引き金を引く事になりかねません。

アメリカがクラッシュしたら日本の株を買っていたファンドは一斉に手放すから日本の株も大暴落するだろう。日本企業にとってはそれが外資ファンドから株を買い戻す一つのチャンスである。ブルドックとスティールパートナーズとの買収合戦のような事は、アメリカ本体がクラッシュする事でハゲタカファンドが日本企業を買い捲る事は出来なくなるかもしれない。

いずれにしても今は資金を温存しておくべき時であり、円やユーロで分散して持っているだけでもユーロの値上がりで大儲けができた。アメリカのドルと株の大暴落で高くなったユーロによるアメリカの買い占めが始まるのかもしれない。そうなる事をアメリカの要人たちもよく知っている。少し怪しげなブログによればEUが世界政府の中心になるそうです。

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