西欧科学は狂っている
157379 科学信仰と過信の幻想の崩壊〜中越沖地震での東京電力・柏崎刈羽原子力発電所事故より〜
 
彗星 ( 中年 ) 07/07/22 AM11 【印刷用へ
>日本は技術的に大丈夫という発表をよくみますが、その意味は、上記の事故のような状態は起こらないように設計しているという意味で、同じ状況の反応が起これば防ぎようがないという事を意味しています。(147556

という原発の設計における神話がすでに崩壊している現象が、今回の16日に発生した中越沖地震での東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の事故に見られます。

出展は、【科学と技術の諸相】(リンク)のニュースからです。

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中越沖地震で原発に被害(07/07/17)

 16日に発生した中越沖地震のため、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所で変圧器火災などの被害が発生、原発の耐震性に関して関心が集まっている。

■発生した被害は、次の2つ:
1】使用済み核燃料プールが震動であふれ、放射性物質を含む1.2トン以上の水が放水口から海に流れ出た。また、低レベル放射性廃棄物貯蔵庫のドラム缶が倒れて蓋が開いた、排気口から微量の放射性物質が飛散した−−などの報告もあった。ただし、漏出した放射性物質の量はきわめて少なく、環境被害が生じるおそれはないと見られる。
2】タービン建屋近くにある所内電源用変圧器から火災が発生、2時間後に鎮火した。
 
いずれも、冷却水喪失のような重大事故につながるものではなく、原子炉そのものは今回の地震でも安全に保たれていた。しかし、被害が軽微だったとはいえ、地震による放射能漏れや原発施設内での火災は異例の事態であり、原子力関連施設の耐震性強化が必要になるかもしれない。
 柏崎刈羽原発は、1981年に改訂された国の耐震指針に基づいて設計された。この指針では、「敷地周辺に存在する活断層による地震」および「M(マグニチュード)6.5の直下型地震」に対して安全が保たれることが要請されている(「M6.5」という基準は、2006年の指針改訂で「過去の地震観測記録に基づいて発電所ごとに設定」と変更されたが、新指針に基づく安全性評価の見直しは現在進行中である)。しかし、今回の震源になった海底活断層は、同原発の設計段階では発見されておらず、また、地震の規模がM6.8と大きかったため、結果的に、想定値の273ガル(M6.5の直下型地震による)を大幅に越える680ガルという加速度が加わることになった。耐震性に充分な余裕をもたせて建設されるため、原子炉が危険な状態に陥る事態は避けられたが、耐震指針の想定値が甘かったことは認めなければなるまい。
 日本の原発は、冷却水を得やすい海岸沿いに建設されることが多いため、充分に調査されていない海底活断層の脅威にさらされているとも言える。中部電力は、来るべき東海地震に備えて、中央防災会議が想定する最大地震動395ガルではなく、1000ガルの加速度にも耐えられるように、浜岡原発の補強工事を進めているという。地震を避けることが困難な日本国内の原発には、この程度の耐震性があっても良いのではないか。
【追記】18日になって、柏崎市長は、安全性が確認できないと判断し、柏崎刈羽原発に対して消防法に基づく緊急使用停止命令を出した。さらに、原発の北9キロにある震源の活断層は、原発敷地の直下付近まで伸びている可能性が指摘されており、運転再開に影を落としている。
---------------------------------------------------転載終り
この問題はきっこのブログ(リンク)でも記事があり、もともと、完全に安全な設計などありえず、科学信仰という幻想が、今回の事故を引き起こしていると考えられます。世界最大の原発が、付近の活断層も把握せず設計されていること自体、驚きであり、世界各国からのバッシングも真摯に受け止めねばならない事態だと思います。
 
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