次にこの水素結合の最大の特徴について述べたい。
>生命現象は複雑な分子間の巧妙な相互作用によっているが、水素結合はそうした相互作用を選択的かつ効率的に行う上で極めて重要である。生物中での微妙なコントロールの大部分がこの水素結合によっていると言っても過言ではない。水素結合は共有結合よりずっと弱いが、むしろこの弱くかつ方向性を持つという性質は生体内で次々とダイナミックにコトを運ぶ上で非常に都合のよいものである。水素結合とは生命の活動を支える結合と言える。〜著書「暗記しないで化学入門(平山 令明氏)」から引用
平山氏の言葉を借りると最大の特徴は結合の弱さと方向性ということになる。生物の最大の特徴は”新陳代謝”である。常に新しいものを体内に入れて、古い物質を排出する。それによって外圧に適応して生命を維持するというシステムをとっている。
特徴である結合の弱さはこの代謝を支え、常に同じ方向性を持つという性質は再生(新陳)を担う。生物のシステムは水素結合によって維持されているのである。これが金属結合や共有結合のように固定化されたものであればそうはいかない。
この性質を使い、たんぱく質やDNA鎖も全てこの水素結合で成立している。そして何より水素結合は生物を育む安定分子構造の”水”という液体を大量に作り出したのである。 |
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