アメリカ→官邸→マスコミによる支配
156278 私たちが「欲しい」と思っているものは、「欲しい」と”思わされている”もの。
 
Nirvana ( 20代 ) 07/07/06 PM09 【印刷用へ
私たちは「○○が欲しい」と思い、それを求め、その為に働こうとすることさえあるが、「なぜ、それが欲しいのか」を正確に言い当てる事ができない。
また、選挙においても「○○が総理大臣になって欲しい」と考えるが、「なぜ、その人でなければならないのか」を正確に言い当てる事ができない。

なぜ言い当てられないか?それは、主体の中に明確な理由など初めから無く、周りから(メディアや世論から)の影響で、そのように”思わされている”からだ。

このような世論誘導、また、宣伝工作を『プロパガンダ』と呼ぶ。キリスト教の布教活動から始まり、2度の世界大戦で国民全体の戦意高揚において絶大な力を発揮した『プロパガンダ』は、我々の消費活動、また選挙行動にも非常に大きな影響力を持つ。


副島隆彦の学問道場
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エドワード・バーネイズの『プロパガンダ教本』(原題:propaganda,1928年刊行)のペーパーバック版の前書きである。筆者は、マーク・クリスピン・ミラーというニューヨークのメディア評論家。

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 この本で言及されている成功したPR宣伝の事例は皆、彼が自分で考えてクライアント(顧客)企業にコンサルティングした内容であることを知り、読者はあっと驚くであろう。(彼が、控えめに本の中で、並はずれた器用さで何かが「行われ」「示され」「証明された」と書いているが、普通の読者であれば、そのような自己宣伝に何の嫌みも感じないだろう)彼は広報戦略家(プロパガンダ・ストラテジスト)としては他に並ぶものがいないほどの存在である。

 彼は常に先を見据えて行動している。彼が狙っているのは、ものを消費者がほしいと感じるように働きかけるということではなくて、消費者の周りの環境を作り変えてしまうことで、その商品をわざわざ売り込みに掛からなくても、消費者の方が自発的にそれを買わなければならない商品だと感じさせてしまうことだ。売る側が「買ってください」というのではなくて、買う側が自分から店に行って、「これをください」というようにするためにはどうすればいいのか、ということを彼は考えたのである。

 彼は次のように問いかける。何が世間で受け入れられている習慣であるのか、あるものをそれ自身を人々に欲しがらせるには、その彼等の生活習慣をどのように変えていけばいいのか?

 「現代のプロパガンディストは、人々の習慣そのものを変えてしまうような環境を自ら作り出すのである」と彼は述べている。

 例えば、バーネイズは、モーツァルト社のピアノを売り込んだことがある。彼は単にピアノを売り込んだだけではなかった。そうではなく、彼は慎重に計画して「音楽のための部屋を自宅に作ろうという考えが大衆に受け入れられるように」したのだ。そうすれば自ずとピアノを買う必要が出てくる。彼は、様々なトレンドや関連ビジネスを通して、自宅にピアノを置く空間を作ることが必要不可欠であると感じさせるようにしたのだ。彼は次のように書く。

 「音楽ルームを作るという考え方をまず宣伝し、受け入れさせる。音楽ルームがあったり、音楽が出来るような作りになった応接間がある家庭では、当然のように、じゃあピアノも買おうかという話になる。それが誰かに誘導された結果ではなく、あたかも自分自身の考えであるかのように、みんな考えるだろう。」

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