実現論を塗り重ねてゆく
156197 「できることからこつこつと」は市場主義維持のためのイデオロギー?
 
星埜洋 ( 47 東京 企画 ) 07/07/05 PM10 【印刷用へ
>社会的な問題意識の高い人々の中には、環境その他のサークルで活動している人も多い。しかし、どのサークルも参加者は少なく、ネットワーク化も進んでいない。従って、それらの活動が大きな運動に盛り上がってゆく感じがしない。何より、それらの活動の集積が社会を変えていくとは思えない。だから、普通の人は参加する気になれない。9050

ボランティア団体やNPO活動をする人の話をよく見聞きするようになった。
私の知り合いにも何人かNPOを立ち上げた知人がいる。
しかし、彼らは、役に立ちたいという気持ちは強いが、なにか大きな運動を起こして「社会を変えたい」とまでは思っていないのではないか?

その原因を少し考えてみた。
多くの人が、「一人一人ができることからこつこつと」と取り組み、その積み重ねが、良い社会を創ると思っている。
ところが、本当にそうなのだろうか?

「自分の出来ることをやればいい」「その積み重ねが大事」というのは、一種のイデオロギーだと思う。
ある意味、体制側からの理屈である。様々な活動が、視野を広げずに、目先の活動に終始し、しかも体制の足りないことの穴埋めしてくれるのなら統合しやすい。

現在露呈している多くの社会問題の根本原因が市場社会に起因することは、誰もが感じている。しかし、そこに踏み込むには、市場社会との矛盾を避けては通れない。その矛盾を露呈させないで市場社会を存続させるための方便とも言えるのではないか?

だから、それに気づいている人は、これらの活動に参加する気がしないのでは?

活動自体はすべて否定できるものではないが、参加者の方が目先の充足にとらわれて全体を見失っているのかもしれない。
 
  List
  この記事は 9050 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_156197
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp