民主主義と市民運動の正体
155485 世の中には、貧困層と富裕層しか存在しないのか!?
 
須々木あみ 07/06/28 AM08 【印刷用へ
福祉の大前提は、「弱者救済」。産業革命期のイギリスで貧困者が激増したことに対し、周りの人々が「救済」したことが福祉の起源といわれている。貧困層を救済することで、人々は「いいことをした」という自己満足に陥ったのだろう。

しかし、貧困層と富裕層という階層を生み出したのは、他でもない「市場」という人工的なシステムである。個人を原点とし、皆が己の私益・身分を追求した結果、「勝ち組」「負け組」なるものが生まれた。「いいことをした」というのは、欺瞞以外の何者でもないということを忘れてはならない。

それらの「救済」「援助」が観念化した結果成立したのが、一人では生きていけない貧しい人(貧困層)の最低限の生活保障を国家ぐるみで行なう「福祉」という制度。(現代では、障害者などの「社会的弱者」がその対象となっている。)
国家が行なうといっても、その財源は税金である。つまり、大雑把な言い方をすると、貧困層以外からお金を徴収して、それを貧困層に還元するという仕組みになっている。

現代社会において、国家レベルで年金などの福祉制度を検討する際、政府や福祉の専門家は、この「貧困層」「富裕層」という2者を主人公にして、制度の検討⇒決定を行っているように思う。私は昔から、このことに違和感を覚えていた。

そもそも福祉は、「貧困層」=負け組を救済しなければならないというシナリオになっているため、何の制度を検討するにしても、この2層を対比して検討することで、皆の共認も得やすい(弱者を救済しなければならない!という意識にさせる)のだろう。

しかし、実際問題、富裕層でも貧困層でもない層(中間層?)が、圧倒的多数を占めている。
社会的弱者でもないけど(というか、社会的弱者って何?)、お金持ちでもない・・・毎日一生懸命働いて、なんとか生きている・・・しかし、弱者救済のために税金を搾取され、厳しい生活を強いられている・・・そんな人は、この世の中に何千万と存在する。

『世の中には、貧困層と富裕層しか存在しないのか!?』

貧しい人を豊かな人が救うというのは、一見最もなことのようだが、共同体においての助け合いとは明らかに違う。福祉を正当化するために、敢えて「貧困層」「富裕層」などといったものを作り上げているように思えてならない・・・改めて、「個人」を原点とした救済制度=福祉という制度に、疑問を感じずにはいられない!
 
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