サル社会を解明しよう
1548 原猿集団と雌雄(充足)共認
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/03/16 PM09 【印刷用へ
原猿集団のオスは首雄だけです。つまり、オス同士はまだ集団を形成する所まで、共感機能を発達させることが出来ていません(オス同士が集団を組める様になるのは原猿の登場から3000万年も経った、真猿からです)。

しかし、原猿も中期以降、一つの画期的な進化を遂げています。それは、それまで原モグラ同様、夫々の縄張りを持ってバラバラに暮らしていたメスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成ったという点です。つまり、オス同士は集団を形成できなかったけれども、首雄とメスは性的引力を下敷きにして、生殖集団(首雄と数匹の雌とその子供たち)を形成した訳です。

この生殖集団こそ、サル・人類における集団形成の原基構造です(なお、私は後に、人類社会の所で、社会構造を最基底で規定しているのは雌雄関係=婚姻様式であることを、提示するつもりです)。もちろん、この集団は、首雄が闘いを担う闘争集団でもある訳ですが、重要なのは、この集団が共感機能を発展させた充足共認や更には役割共認(例えば、オスは闘争と庇護、メスは出産と親和という様な)によって統合されている(つまり、雌雄共認によって形成されている)という点です。

恒常的に生起する不全感に苦しめられてきた原猿たちが、そのマイナス感覚をマヒさせ、安心感etcの快を感じる回路(共感機能)を発達させてゆく為には、何万回もの漸進的な変異が必要ですが、耐え難い苦痛から逃れる必要がある限り、その様な変異は発生し続けたと考えて良いでしょう。それと並んで、雌雄充足共認もまた、より充足度を上昇させる方向で変異を促し続けたと、云えるのではないでしょうか?
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_1548
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
140663 『闘争』と『生殖』=雌雄の役割共認が闘争集団の基盤 三浦弘之 06/12/20 PM10
130233 性闘争本能を封鎖すればうまくいくのか? 匿名希望 06/09/07 PM08
126845 現在、人類が不全状態にあるのは・・・ 船長 06/07/27 PM08
126841 サル・人類における集団形成の原基構造は めんたいごはん 06/07/27 PM07
124120 弱オス 匿名希望 06/06/28 PM09
124118 原猿段階でメス同士の性闘争本能は封鎖された? COLA 06/06/28 PM09
97224 今こそ、共認機能の再生 ミスター 05/09/12 PM01
94524 男女関係を考える上で 長谷暢二 05/07/14 PM11
89257 人類の最基底集団は「家族」 タコ墨。 05/04/21 PM01
人類の自我機能と共認機能 6 : 共認回路の形成は必然だった 「開放空間「THE ROTEN」」 05/03/05 PM05
82094 オスの期待とメスの期待 松尾茂実 04/12/04 PM11
81631 原猿時代におけるメス同士の同居 村田頼哉 04/11/27 PM08
81625 哺乳類のオスメスの庇護依存関係と原猿の雌雄共認との違い 北村浩司 04/11/27 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp