環境破壊
154765 3R循環型社会は、江戸時代の循環型社会ではない
 
樫村志穂美 ( 25 茨城 OL ) 07/06/19 PM08 【印刷用へ
循環型社会の代表例として、江戸時代のリサイクル社会がよく取り上げられる。

だが、そこで言われている“循環型社会”と、経済産業省など現在一般的に使われている『3R』を主とする循環型社会とでは、本質的なところで異なっている。

江戸時代の“循環型社会”は、自然と社会を介した循環だった。(地球問題を考えるリンク
【図16 江戸時代以後の豊かな循環社会】を見てもわかるように、人々の生活のために海や田畑、山から採られてきたものからでたもの(糞尿や、竈やお風呂を炊いた後の灰など)は、自然へ還ることを前提にリサイクルをされていた。そしてそこからまた人々は食料等を得ることになる。

一方で、現在の循環型社会に代表される『3R』は以下の通り(経済産業省:3R政策リンクより引用)

-----------------------------------------------------------------
Reduce(リデュース:廃棄物の発生抑制)
 省資源化や長寿命化といった取組みを通じて製品の製造、流通、使用などに係る資源利用効率を高め、廃棄物とならざるを得ない形での資源の利用を極力少なくする。

Reuse(リユース:再使用)
 一旦使用された製品を回収し、必要に応じて適切な処置を施しつつ製品として再使用を図る。または、再使用可能な部品の利用を図る。

Recycle(リサイクル:再資源化)
 一旦使用された製品や製品の製造に伴い発生した副産物を回収し、原材料としての利用(マテリアルリサイクル)または焼却熱のエネルギーとしての利用(サーマルリサイクル)を図る。
-----------------------------------------------------------------

石油などの資源の利用を抑えるために、モノを市場の中で循環させようとするもの。『自然へ還す』ということを介さない。
※市場の中で循環させるということは、モノに伴い、利益も発生するということ。つまり、そこには常に「如何にしてお金を生み出すか(儲けるか)」が念頭にある。

今言われている循環型社会が成立しても、自然破壊→滅亡を免れた江戸時代の循環型社会のようには、決してならない。
 
  List
  この記事は 105056 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_154765
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
229385 地球や宇宙って、すごいんです♪〜循環型社会を実現するためのポイント☆〜 ぴのこ 10/04/02 PM01
200032 環境保全から国土保全へ 2U 09/02/18 PM08
169841 潜在的共有意識が『もったいない』という言葉になる 本田真吾 08/01/28 AM11
サーマルリサイクルってどうなの? 「金貸しは、国家を相手に金を貸す」 07/12/22 PM05
161923 『循環型社会』を実現するためには・・ 玉鬘 07/09/23 PM04
161026 江戸時代の農業に学ぶもの 孫市 07/09/11 PM03
155977 3Rの中でリサイクルばかり目立っているのはなんで? 匿名希望 07/07/03 PM06
155127 持続可能な社会を作るという規範が大前提 立石裕美 07/06/23 PM11
155084 人間は食物連鎖の頂点にいる 向芳孝 07/06/23 PM05

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp