私権社会の婚姻制
154296 「夜這い弾圧」の背後の国家の思惑
 
匿名希望 07/06/13 PM11 【印刷用へ
明治以降、国家権力の弾圧によって旧来の日本の夜這い文化は衰退の一途を辿ります。

明治政府は外来の一夫一婦制と純潔思想を是とし、夜這いを非近代的、非道徳的な物として弾圧を進めて行きます。

しかしこの政府の弾圧の背景には、前述の道徳観念的な視点の他に、また違った思惑があった様です。

これは赤松啓介氏の「夜這いの民俗学」に詳しいのですが、
遊郭や淫売街と違って非登録、無償を原則とする夜這いは、課税の対象にもならないし市場の発展にも寄与しない。
富国強兵を標榜する明治政府には、こうした「性文化」をも資本主義の枠内に組み込み、その収益もまた国家財政(主に軍事)に活用したいという狙いがあった様です。

当時の日本にあっては、欧米の価値観に染まる事で列強の仲間入りをしたいという意識があり、それは性や家庭を「秘め事」「聖域」とする現在の風潮にも繋がっていると思います。(もちろんその背景には、依るべき共同体社会が完全に崩壊してしまったという事実がありますが・・・)

しかし、夜這い文化が絶滅したその過程には、西洋思想の偏重という観念的要因の他に、国家による市場の拡大という思惑があったという事は、性と市場、そして国家の関連を考える上で非常に興味深いところだと思います。
 
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