生命原理・自然の摂理
1535 『性闘争本能から縄張り闘争へ』                      
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/03/16 PM04 【印刷用へ
無性生物における食(養分の摂取)の諸機能から発展して危機逃避や追従や捕食攻撃etcの闘争系の本能が形成されたという説は、概ね正しい。しかし、その様な説を展開している皆さんが見落としている重大な論点が一つある。それは、それら闘争系の諸機能(本能と呼んでも良い)は、全て生殖(原初は分裂)の為にあるという点である。生殖の為の闘争というこの関係は、生命の骨格を成す最も重要な原理の一つだと、云えるだろう。

有性生物においても、この原理は貫徹されている。まず雄に、淘汰適応の必要から性闘争本能が形成される。それに対して雌は出産・育児時の安全や食料の確保の必要があるので、雄のヤリ逃げを防ぐべく閂本能を形成する。つまり、安全と食料を保障してくれる雄に対してのみ閂を解除するという本能である。こうなると雄は、雌と交わる為にはまず縄張り(種によっては巣までも)を確保しなければならなくなる。(実は、ヤリ逃げを防ぐには、もう一つ、雄に生殖期間中の庇護本能もセットする必要があります。)つまり、性闘争本能の次に縄張り本能が形成され、かつ両者は連動しています。これが、私が性闘争=縄張り闘争と表現した理由です。
 
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