生命原理・自然の摂理
1535 『性闘争本能から縄張り闘争へ』                      
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/03/16 PM04 【印刷用へ
無性生物における食(養分の摂取)の諸機能から発展して危機逃避や追従や捕食攻撃etcの闘争系の本能が形成されたという説は、概ね正しい。しかし、その様な説を展開している皆さんが見落としている重大な論点が一つある。それは、それら闘争系の諸機能(本能と呼んでも良い)は、全て生殖(原初は分裂)の為にあるという点である。生殖の為の闘争というこの関係は、生命の骨格を成す最も重要な原理の一つだと、云えるだろう。

有性生物においても、この原理は貫徹されている。まず雄に、淘汰適応の必要から性闘争本能が形成される。それに対して雌は出産・育児時の安全や食料の確保の必要があるので、雄のヤリ逃げを防ぐべく閂本能を形成する。つまり、安全と食料を保障してくれる雄に対してのみ閂を解除するという本能である。こうなると雄は、雌と交わる為にはまず縄張り(種によっては巣までも)を確保しなければならなくなる。(実は、ヤリ逃げを防ぐには、もう一つ、雄に生殖期間中の庇護本能もセットする必要があります。)つまり、性闘争本能の次に縄張り本能が形成され、かつ両者は連動しています。これが、私が性闘争=縄張り闘争と表現した理由です。
 
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新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)
新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代
新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ
新しい潮流6 解脱仲間から認識仲間への逆転
仲間圧力と認識仲間
新しい潮流は、新しい人間関係を必要としている
市場社会の、カタワの「集団」
本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に出たのだ
古い人間関係は、影が薄くなるばかり
関係パラダイムの逆転1
関係パラダイムの逆転2
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
充足基調から探索基調への転換
'90年代の危機感と変革期待の行方
秩序収束と答え探索の綱引き
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
市場時代の共認非充足の代償充足⇒解脱(芸能)埋没
'70年〜現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
現代〜近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
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「働きたいから働こう」という意識
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『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
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