共認運動をどう実現してゆくか?
152344 日本人の共認革命
 
阿部佳容子 ( 44 大阪 営業 ) 07/05/23 AM01 【印刷用へ
どちらかというと行動的な方、だと言われてきた。「腰が軽い」と言い換えてもいい。「これやって」とか「こうしよう」と言われたら、「アイヨ」って感じで引き受ける=乗りかかる。「あたらしもの好き」というのかもしれない。そんな私が、どうしても乗りかかれない船=活動がある。

社会運動ー。

ポスターをはったり、ビラを巻いたり、時には街頭に立って拡声器で訴えたり。環境運動にせよ、募金活動にせよ、趣旨はよくわかるのだが、どうしても乗れない船だった。

何か違う。
何か恥ずかしい。
理屈以前の違和感、忌避感。

ひとにどう見られているか?ということに大して頓着しない方だが、その運動に参加する、活動する、ということ自体が恥ずかしかった。だから、るいネットで「チンケな運動」(9050)という言葉を見つけたとき、すぐに合点がいった。

文学者の手になる別の表現に出会った。

>たとえば基督教の運動に「救世軍」と云うのがある。私はその事業なりそれに携わる人々に対して敬意をこそ抱け、決して反感や悪意を蔵するものではない。しかしその動機の如何に拘わらず、ああ云う風に街頭に立って、激越な、早口な、性急な口調で説教したり、自由廃業の援助に奔走したり、貧民窟を軒並みに叩いて慰問品を贈ったり、一人一人行人の袂を捉えて慈善鍋への寄附をすすめビラを配ると云うような、せせこましい、瑣々屑々(ささせつせつ)たる遣り方は、不幸にして甚だ東洋人の気風に合わない。それは理窟を超越した肌合いの問題であって、東洋人にはお互いに解っている筈の心理である。ああ云う運動を見せられると、われわれは足元から追い立てられるように忙しい気持ちがするばかりで、少しもしんみりした同情心や信仰心が湧いて来ない。

〜谷崎潤一郎 「陰翳礼賛〜懶惰の説」昭和5年5月

日本人なら、たいていのひとは「わかる、わかる」とうなづくのではないだろうか?

社会運動、社会奉仕というのは西洋からの輸入もの。布教活動にしても「鎌倉時代の日蓮宗や蓮如時代の真宗がいかに積極的、能動的であったと云っても、帰するところは七文字の題目や六字の名号にあって、ああ云う風に現世的な枝葉のことにまで係わっていたのではあるまい」(同上)。

一代の文学者は、昭和初期に、日本人(東洋人)に通底する潜在思念を掬い上げた。70年余の時を経て現在、その根本にある原因(奥の奥)を追求し、社会の諸現象を包摂して、明快に構造化しようとする場がるいネット。

共認革命という一見静かで地道だが(決して勢いや激情ではない)着実な活動こそ、日本人によってなされるべき活動なのだと思う。




 
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