思考革命:問題意識発から可能性発へ
150909 私権時代とは、意識の二重構造を生み出した特異な時代
 
宮本昇 ( 不惑 奈良 監理 ) 07/05/04 AM02 【印刷用へ
>しかし、自然圧力そのものは意識とは別個に、意識の対象として存在しており、『現実』は(人々の意識の中以前に)外的な自然圧力として意識されてきた。その後、この自然圧力=生存圧力を基盤として形成された私権圧力は、人々の共認によって形成された圧力ではあるが(従って、決して意識と別個に存在する圧力ではないが)、生存圧力が強い間は、やはり『現実』は外的な圧力として意識されてきた。

この文意を理解するのに苦しみました、以下その一解釈です。

主体=対象は全ての生物が外圧適応態であることと同義であり、人類にとっても普遍の原理だと言えよう。またここで示された「現実」とは人々の「意識」であるとの認識も、ほぼ同義であると理解できる。人類は原始時代、私権時代も例外ではなく、現在に到るまで現実の圧力に対して意識を同化〜統合し適応してきたのである。にもかかわらず現実を否定する(思想や社会運動)は、この普遍原理に反しているとも言える。ではなぜそんなことが出来るのか?

私権闘争の「現実」を本源発の意識が否定する、こんな単純な構造なのだろうか?

否、主体=対象の原理は普遍であり、私権の現実に対する意識は私権意識(自我意識)でぴったり整合し、統合されていたのである(でないと生きてはいけなかったとも言える)。けれど人類の心底にある本源性はこの意識とのギャップに不全を感じ、故に古代であれば宗教に、近代であれば近代思想にその解脱を求め、結果二重の意識構造を生むことになった。即ち『人間は本来自由、平等であり隣人を愛すべき存在なのであるが、現実=社会がそうさせない』、己の意識とは別なところに現実を位置づけ否定できる対象として頭の中に創作したのではないだろうか。

欺瞞に満ちた意識の使い分けである。
 
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