実現論を塗り重ねてゆく
150719 手で書き、手で消す。
 
阿部佳容子 ( 44 大阪 営業 ) 07/05/02 AM06 【印刷用へ
「コピペ思考」という記事が載っていた(’07.4.20 日経新聞)。

>検索で欲しい情報を探し出し、すぐさまコピペして人に伝える。インプットもアウトプットも反射的にできる時代になった。新たな知を生むネットが、モノをじっくり考える力を衰えさせる。

「考えたつもりになる」、いわば思考の主従逆転現象に警鐘を鳴らす記事だった。

ネット世代とは言えないが、卒論以降社会人になってから、DOS→ワープロ→ワード/エクセルとひととおりの文書作成機器の進歩と歩をともにしてきた。字の下手な私にはうってつけの文明の利器、重宝してきた。

最近、仕事で企画書(のもと)をつくる機会が増えた。あちこちから集めた情報を集約し、課題を整理し、相手の不全≒核心をあぶりだす作業が大前提としてある。その仕事を始めてまもなく、ワード・エクセルでは対象に迫りきれないもどかしさ、手ごたえの薄さを感じた。

紙とペン(シャープペン)に持ち替えてみた。

書いては消し、消しては書いていく、その繰り返し。ぼんやりとした過程の中で、点と点が繋がり線になり、何となく見えてくる。そこからさらに、書いては消し、消しては書きをひたすら続けると、線が一気に形となって現れてくる。グィッと相手(対象)に接近した感覚。

書いては消す、消しては書く。

手と脳を繋げる線があるとすれば、その線を太くしていく過程。行きつ戻りつの反復作業が、思考の核心=幹を太くしていくには不可欠なのではないか?そのように思い至った。

最近、シャープペンではなく鉛筆に持ち替えた。

書くほどにどんどん芯が丸くなり、カシカシとわずかに紙にひっかかりながら滑っていく感触が、それまで実体のなかった観念を、体で実感できるものに変えてくれているように思う。手と脳を繋げていた線が足の先まで繋がったといったら大げさだろうか。

>『結果にしか関心のない単線脳から、つながりが追える構造脳へ。』(150292)

手で書き、手で消す。手で書き、手で消す。

人類が本来あるべき姿、潜在思念と観念をガッチリ繋げるために、立ち戻るべき原点ではないだろうか?

 
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