もはや学校は終っている
148451 「スクールカースト」は、失われた課題、規範、評価軸づくりの萌し?
 
越見源 ( 43 大阪 都市計画 ) 07/03/31 PM10 【印刷用へ
>スクールカーストとは、主に中学・高校で発生する「人気のヒエラルキー」で俗に「1軍・2軍・3軍」「イケメン・フツメン・キモメン(オタク)」「A・B・C」等と呼ばれるグループにクラスが分断されてしまう状況らしいです。

>また、グループ間交流がほとんど行われなくなる現象でインドの「カースト制度」に酷似していることからこのように名づけられたとの事。

>しかも、注目すべきがその階層の決め手となるものは、「人気」なのです。
要は「一緒にいて面白い」「かっこいい」「運動ができる」という所で階層が決まってくるのです。
また、この階層とコミュニケーション能力が関係しているかといえばそうでもない。
コミュニケーション能力の有無ではなく「目立つ」事が重要なのです。(104908)



まだいじめが深刻化する以前は、子供達には自らつくる“遊び”(というみんなの“課題”)世界があり、そこで形成される子供世界のルール=“規範”や、“評価軸”は明確であった。
これら、皆が同化できる規範や評価軸が安心感を生み出すと同時に、つくり上げる過程において、仲間・集団を対象化する能力が育まれた。

しかし、私権の衰弱及び、子供達の遊びの衰弱に伴い、社会的にも子供世界的にも規範や評価軸は失われてしまった。(→収束不全)

勉学も含め拠るべき課題も規範も評価軸もない、そして、かつては遊び(という課題)を通じて育まれた仲間対象化能力も未熟な子供達が、「教室」という密室空間に半ば強制的に収容された結果、必然的に生じたのが、歪んだみんな課題としての「いじめ」現象であり、周りの目(=評価)を異常に気にすることにより、強力で自己保身的な「仲間絶対の圧力」が形成されたのではないかと思う。(→極力「目立たぬ」ように振舞う。)

そんな中、上記「スクールカースト」という現象において注目されるのは、「目立たぬ」とは180°逆の「目立つ」や「人気」という、一旦失われた“評価軸”が再生されはじめた、あるいは評価軸づくりがはじまったのではないか?ということ。

この背景には序列原理から共認原理へのパラダイム転換があり、何であれ皆を充足させる「人気」が評価軸となっており、(結果的に下層階級が生まれるとはいえ)プラス上向きのベクトルを有している。

また、「カースト」を固定する=“いじめる側”と“いじめられる側”の役割が共認→固定されることで、いつ誰が被害者に転落するかわからない不安定ないじめ状況は一定安定化・秩序化に向かう・・・その意味では、混沌とした仲間空間に統合軸らしきものが生起したと言えなくもない。

つまり、「スクールカースト」現象は、無秩序ないじめ課題から、一歩前進したみんな課題探索の結果であると言えるのではないか。
 
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