市場の支配構造
147738 リップルウッドと新生銀行
 
Silentservice ( 38 東京 会社員 ) 07/03/22 PM09 【印刷用へ
新生銀行(旧長銀)の買収劇における、リップルウッドの動きでかなり
詳しい経緯が紹介されているサイトを発見しました。

「ジャパンハンドラーズと国際金融情報」(リンク
では、"【連載】 最強グローバル企業の重役室をのぞく (1)"という
コラムの連載が始まり、その第1回目である今回は新生銀行(旧長銀)の
買収したリップルウッド・ホールディングス社を取り扱っており、この会社について更に調べてみると、「灼熱(HEART)」サイトで興味深
い記事があったので紹介します。

(以下引用)
新生銀行 「世界を動かす国際金融(173)」 [ カテゴリ未分類 ]  

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新生銀行についての“基礎知識”を、HEATなりに少し復習してみようかな、と。

新生銀行の前身である日本長期信用銀行は1998年10月に破綻し、政府が一時国有化(特別公的管理)、債務の約9割のカットをしたうえでリップルウッド・ホールディングスへ売却しました。日本政府が18ヶ月間の特別公的管理期間中に投じた公費は約8兆円です。

それに対し、リップルウッド・ホールディングスが要した経費は、譲渡された後に資本増強のために注入した1200億円を考えなければ、日本長期信用銀行買収に払った10億円だけです。

約8兆円という巨額が投じられた「銀行」を、自己資本10億円と投資家から集めた1200億円のわずか1210億円で買収し、日本長期信用銀行が破綻してから約5年4ヶ月後の2004年2月19日、新生銀行は東京証券取引所に上場、売り出し価格525円の株価は827円で取引を終え、リップルウッドを含めた「オランダ籍」のニュー・LTCB・パートナーズは、2200億円から2500億円もの上場益を得ました。
そして今月20日に報じられたように、今回の2次売却で再び約2900億円という巨額を手にします。しかも、日本とオランダが結んだ条約により、オランダに設立した投資ファンドには課税出来ない。つまり、課税権がない。(リップルウッドは他の金融機関などと共に持ち株会社ニュー・LTCB・パートナーズを通じて「新生長銀」を子会社にしましたが、出資する金融機関は、メリルリンチ、モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター、ペイン・ウエバー、GEキャピタル、シティートラベラーズグループ、メロンバンク、ABNアムロ、ドイツ銀行、ロスチャイルド銀行など)

リップルウッドを「さすが!」と褒めるべきか、日本政府が「バカ」だったと言うか、どちらも「グル」だっと受け取るか、ま、いろんな「評価」があることでしょう。

政府が投じたのは約8兆円でしたが、新生銀行が上場した2月19日の終値827円という株価で新生銀行の株式時価総額を計算してみれば、その額は1兆1235億円です。てことは、このときの新生銀行が7つほど買える額が8兆円という巨大な公費だったのですね。それを10億円で売った。
ちなみにビル・ゲイツの資産総額が約5兆3千億円です。

10億円で長銀を買収した「リップルウッド側」は、なんとファミリー企業に21億円の顧問料を振り込ませていました。これには非難の声があがり、この顧問料は返却されましたが、ニュー・LTCB・パートナーズが相談料という名目で約27億円をしっかり受け取っていたのですね。21億円のことが発覚しなければ、合計約48億円という金額を受け取っていたはずです。
もう一度いいますが、「リップルウッド側」は10億円で長銀を買収し、相談料を約27億円受け取っているのです。アホくさ。

リップルウッドの日本進出の水先案内人を務めたのが三菱商事。三菱商事がリップルウッド本体に出資し、三菱商事会長の槙原稔(現相談役)氏は、新生銀行の非常勤(社外)取締役に就任しています。

長銀破綻・売却のアドバイザー契約を「日本側」と結んでいながら「瑕疵担保特約」を認めたのがゴールドマン・サックス。長銀売却の圧力を日本政府にかけたのが米国財務省だったと言われており、アドバイザーにゴールドマンを推したのがゴールドマン・サックス元会長のルービン前財務長官だったとされる。
買い手側として交渉に臨み、現在も新生銀行の社外取締役を務めているJ・クリストファー・フラワーズは、「ゴールドマン・サックスグループ世界的活動の責任者」として平成10年までゴールドマン・サックスにいた(元共同経営者)人物だった。このフラワーズが先ほど書いた「返却した21億円」を振り込ませた1人でもあったのだ。
ゴールドマン・サックスが長銀から受取ったアドバイザー料は6億円だったが、長銀の資産を算定した報告書を新生長銀に55億円で買取らせたと言う話まである。
ゴールドマン・サックスが買収先として推薦したのがリップルウッド・ホールディングであり、ゴールドマン社で長銀処理を担当したユージン・アトキンソンは、その後リップルウッドの副社長に就任している。
さらにゴールドマン・サックスの受け取ったコンサルタント料は200億円とも言われている。そして、長銀を10億円で“身内”に売ったのである。
これらは、「出来レース」どころか「むちゃくちゃ」な話ではないか。

新生銀行は300を超える企業を倒産させ、それによる損出額は税金で補填しています。


さて、長銀から新生銀行へと“変貌”する過程などに登場した“大物”を、何人か以下に並べてみましょう。

● デイヴィッド・ロックフェラー(ロックフェラー・グループ元会長)
● ポール・ヴォルカー(元FRB議長)
● バーノン・E・ジョーダン(ラザード・フレール社長)

この3人は、ビルダーバーグとCFRの両方の重要メンバーでもある。

引用リンク
リンク


● ロバート・ルービン(元ゴールドマン・サックス会長、元財務長官)
● マーティン・マックギン(メロン銀行会長)


日本人は、

● 槙原 稔(三菱商事会長、IBM取締役)
● 八城政基(元エッソ石油社長、元シティコープ在日代表)
● 樋口廣太郎(アサヒビール名誉会長、経済戦略会議議長)
● 今井 敬(新日鉄会長、経団連会長)
 
 
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147983 目覚めよ、日本企業!! 酒井俊弘 07/03/25 AM07

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