採集・漁撈・狩猟から栽培・牧畜・遊牧へ
147521 エスキモー民族「イヌイット」は私権性が低い。そしてその男女関係は...。
 
新井弘 ( 40歳代 東京 営業 ) 07/03/19 AM08 【印刷用へ
>「極北地方にひろがったモンゴロイド系の人々。エスキモーという名前で知られる。エスキモーとはアルゴンキン系の言葉で「生肉を食べる人」を意味し、アラスカ・エスキモー以外は「人間」を意味するイヌイットをもちいる。」(MSNエンカルタ百科事典:イヌイット、より)

アジアから何らかの理由で酷寒(−50度)の世界に移動してきたイヌイット族たち。しかし、ツンドラで生き抜く方法、さまざまな動物をとくための技術や道具の完成により、彼らは‐50度のツンドラの厳しい自然外圧下でも生きていけるように狩猟民族としての文化を進化させてきた。

厳しい自然外圧下で狩猟民族であるがゆえに、最初は父系制であったと思われるが、その後に、酷寒(−50度)の世界を狩猟民族として克服してきた後の現代の婚姻制は、一夫一婦制であるらしい。しかし、その婚姻制はゆるやかで、時には一夫多妻さらには、一妻多夫も見られるらしい。お互い相手を束縛することも無い関係である。

「イヌイット」は、酷寒(−50度)の世界の元で、私権意識は非常に低い。(最近は市場社会侵略されてしまっいるが)、男女関係にも私権性の概念は混ざっていないようである。それゆえに結婚は大げさな結婚式やイベントは無くて、非常に自然な形で、一緒に生活を始めるだけである。

『社会生活の基本にあるのは親族に対する義務をはたすことで、構成員は相互にたすけあわねばならない。他人の行動をとりしまる強制的な機構はないが、人からわらわれることをきらうので、羽目をはずす行為は自制する。暴力的な攻撃をうけた場合は、家族や親族がひとつになって復讐(ふくしゅう)をはたすこともある。友人関係も重要で、贈り物をしたり敬意を表することでこれを維持する。贈り物の最たるものは、その家の家長が友人に妻を貸すことである。もちろん妻にはことわる権利があり、その場合は品物を贈り物とする。』(MSNエンカルタ百科事典:イヌイット、より)

「妻を貸す」と言うと、私権性で頭が固まった市場社会人からすると、非常に異様に思えるが、私権制の低い(≒本源制の高い)人々からすると、当たり前の贈り物であると考えたほうが良い。それが異様に感じるこちらの感性(≒私権制に犯されている)が歪んでいるのだ。
 
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