原始共同体社会
14700 貴重品を相応の対価なく流通
 
岡本誠 ( 47 兵庫 経営管理 ) 01/10/27 AM05 【印刷用へ
 確かに「交易」と断定するには疑問が多いと思います。
 北村さんのあげておられる「産地が特定されている貴重品の広がりが広域過ぎる」「原始共同体の自給性の高さ」から、「贈与」の可能性が高いと思います。

 モノや人の交流が活発だったのは確かですが、交易民や商人がいたのか疑問ですし、貴重品と交換するに値するモノが各地(各ムラ)で存在したのかも疑問です。

 6000年前には日本列島に行き渡っていた貴重品の一つである磨製石斧の産地、富山県朝日町の境A遺跡には、特に見返り品と思われるモノは出てきていません。磨製石斧の「加工場」という要素を除けば、縄文時代の普通のムラと全く変わりない。彼らは職人的な技術はもっていたものの、加工だけを専門に行っていたわけではなく、日常生活のかたわらに加工作業をしていたようだ。そして、最上級の磨製石斧を相応の対価を得ることなく広範囲に流通させていました。

 三内丸山からも、縄文人の垂涎の的である装飾品ヒスイの原石や加工途中の未完成品が多く見つかっているが、原産地である富山と新潟の県境付近から運んできて(または丸木舟が見つかっていなことから運んでもらって)、加工を盛んに行い流通させていた。クリの管理栽培が象徴しているように、それだけ余力があったと推測できる。交易の発展のためというより、精神生活への傾斜度の高まり(一部快美欠乏が芽生えていそうですが)と同時に、同類闘争の緊張度の高まりへの対応策であったと考えられます。
 
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14701 「クラ交易」の贈り物 岡本誠 01/10/27 AM05

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