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黒曜石、翡翠の広域に渡る存在は、交易ではなく贈与の結果ではないか@ |
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北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) |
01/10/25 PM11 【】 |
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日本列島日本海側を中心に一部シベリア東部おいて多方面、広域に広がる黒曜石や翡翠や琥珀の存在は、当時の各集団が何らかの交流関係にあったことの証左であると思われる。
これらは既に三内丸山遺跡にも(4500年前から3000年前)同時代の他の遺跡でも確認されており、かつ少なくとも三内丸山では上記のものは採掘できない事から、少なくともこの時代では、既に他集団どうしの交流が存在したと類推できる。(つまり同類圧力が存在したということである)
さて、この交流のあり方が贈与なのか、交易なのかが次の問題である。NHKでは交易と断定されている様である。
またこの掲示板でも、それぞれの用語がやや曖昧に使われている様である。
しかし先ず私は贈与と交易とは全く性格が異なるものであり、両者は明確に区分されなければならないと思う。
未開民族の調査によれば、いくつかの部族が(一方的)贈与という習慣を持つ。そして送られるものは、その部族にとって、最高に価値あるものと認められているものである。この贈与においては直接的な反対給付は要求されない、つまり交換や交易ではない。
この習慣はおそらく部族間の友好関係を示すものであろう。しかもおそらく潜在的には緊張関係を孕んであり(全くの同胞的関係であれば、おそらくわざわざ贈与という行為を取らなかったであろう)、そのために何がしかの友好の意思を示す必要があったのではないだろうか。だからこそ逆に日常的必需品ではなく、価値の高いものがその対象になったのではないだろうか?
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