共同体社会の実現
144557 活力衰弱を引き起こす身分観念
 
斎藤裕一 ( 43 東京 建築家 ) 07/02/10 AM05 【印刷用へ
>(市場社会では)国家や国家によって与えられた身分は人々の評価指標でも活力源でもない。(32086)

やや難解な文章なので補足出来ればと思う。その難解さは、身分も評価に値するのではいかとの思いから生じるだろう。ここでいう身分とは、社会統合上の身分であり、政治家や官吏、学者など社会を導く役割を求められて来た人々のことを言う。こうした統合階級は、かつての公家や武家が担ってきた社会の統合機能を、現代的な職制に置き換えたものであり、かつての武力による社会の制覇と、同時に執り行う社会統合の役割期待の残滓であると考えられる。

しかし、こうした捉え方(上位身分に感じる優秀さや高貴さ)は、むしろそう教え込まれただけで、結局は彼らの階級を正当化する造られた観念に過ぎないと言える。特に市場時代以降は、身分などいくら有っても金を稼げなければ市場から評価されることは無く、只単に市場が放棄した統合課題だけを僅かな評価と報酬で担わされているだけである(だから評価も活力も中途半端で、程度の低い成果しか出ないのである)。

既に市場時代も終焉を向かえ、国家も市場も人々の活力源には成り得ない。しかし、であるからこそ新たな統合期待が高まってもいる。そしてその期待が、政治家や企業家、投資家といったかつての身分の上位者ではなく、そうしたものを持たない「普通の人」に向けられてもいる。全ての人が社会の統合課題を担えるとき、その活力が最も高められるのは既に明らかである。

 
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