共認運動をどう実現してゆくか?
143533 認識闘争の場が社会統合機能になるには
 
斎藤裕一 ( 43 東京 建築家 ) 07/01/27 PM11 【印刷用へ
>『認識』は各人の日常的な最先端価値(=統合価値=評価指標)であり、また基礎的に社会を統合する機能をも果たしているが、それ自体は社会を統合する最先端機能たり得ない。社会を統合する最先端機能は別に要る。(31767)

例えば個人主義に代表される西洋近代思想の社会統合の最先端機能は、何だったのであろうか?

西洋思想の元を辿ればキリスト教の価値観念である。単なる異端の宗教が広まっていくには、教義だけではなく、懺悔やミサを行う教会という「場」が必要だった。人々は、単に教義に共鳴したと言うだけよりも、何人もが共感して集う場=教会に通うことで深く帰依していったのであろう。教会は、その後病院とも学校ともなり、現実の社会統合組織となっていった。(このことは、仏教もイスラム教も全く同じである)。

最先端価値である認識が、社会を統合する最先端機能足り得るか否かを検証しようと宗教を思い描いてみたが、やはり人々が集い共認していく場は不可欠であるようだ。一方個人主義が末端にまで浸透した現代、そうした「場」は極限まで縮小されている。企業は賃金のため、学校は勉強のみ、家庭は親和のみ、というように、それぞれの「場」が細目化された目的ごとの機能しか有していない。今改めて、万人に共有可能な場はネットの世界にしか存在出来ない。

一つの参考として2ちゃんねるという「まつり空間」がある。誰もがしがらみ無く参加できる「匿名性」故に、一時は確かに(遊びとはいえ)「まつり」を可能にした(今では中身が低劣であるあまり、普通の人々は参加せず、「まつり」も既に演出されたものしかない)。

宗教も2ちゃんも、「場」を作り出すことには成功している。彼らの問題は、その中身の限界性である。対して新しい認識には、徹底的に現実を対象化するので無限であるが「場」が未成熟である(更には、2ちゃんと異なり「社会統合」を目指す故、現実の政治や行政機構とどう対峙するかという課題もある)。

これらの全てに通底する問題が、「評価共認」であると思う。評価共認とその前提となる外圧認識や不全が先鋭化することで、次第にその場は明確な「まつり場」となるだろう。重要なことは、「場」が評価共認という「圧力の場」であることであろう。

>この認識闘争の圧力が最末端をも貫く圧力にまで成長すれば、それに応える『認識闘争の場』は人類の最先端機能となり、全てをその下に収束させた社会統合機能となる。(同)


 
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