約8000年前頃の遊牧部族の父系制転換→掠奪闘争の玉突き→武力支配国家の成立を経て、父系一対婚は私権社会の基礎単位として確立されてきた。
西洋の(ユダヤ教→)キリスト教社会も、東洋の儒教社会も父系の(親族)集団構造を基礎としている点では同じだが、比較するならば、東洋の儒教のほうが「父系観念」は強いと言える。
実際、中国では「宗族」という父系の氏族血縁が非常に重要視されてきた(韓国では「本貫」がこれにあたる)。宗族とは、共通の祖先を持つことで団結し、共通の利害を持つ父系の血縁集団、その規模は数百〜数万人で、血縁の繋がりは強力だ。
中国・韓国に特徴的な「夫婦別姓」も父系血統主義の象徴で、姓が父系血縁のシンボルであることを表している。
※参考1: 宗族とは→リンク(ウィキペディア)
※参考2: 宗族制度の確立は周の時代に遡ると言われる→リンク
(周の時代に、血縁に基づく封建制が確立。春秋戦国時代に儒教が登場)
実現論にあるように、東洋では掠奪闘争の過程においても覇権闘争の色彩が強く、氏族集団の結合を残した支配・服属のかたちが主流であった。(私権文明を問い直す(東洋と西洋)実現論2_2_01)
同類闘争圧力に対応し、自部族(連合)を統合する(≒正当化する)観念として、西洋では「精霊信仰→守護神信仰→古代宗教(一神教)」という系譜を辿ったが、東洋では「精霊信仰→祖霊信仰(祖先崇拝)→儒教」を生み出した。
東洋では西洋の「神」のような架空観念を生み出すことはなかったが、「祖霊信仰(祖先崇拝)」を媒介として父系氏族集団の結合を強化⇒「家」観念や規範に収束したことが、父系観念の強化に繋がっている。
★自然の摂理に従えば、人類社会の再生には、母系本源集団の再生は不可欠。東洋人は、西洋人にはない集団性・本源)を有している一方で、この強い父系観念はひとつのネックになるかもしれない?
※日本はどうか?
中世までは、武家を除いて基本的に母系集団の色彩を強く残していたが、江戸時代の儒教教育および明治時代の天皇制以降、父系観念は強化されてきた。儒教の本場中国、韓国比べれば、父系観念は強くないと言えるが・・・
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