古代社会
138378 最古の法典、シュメールの「ウル・ナンム法典」−1:殺人・傷害
 
熊谷順治 ( 40 大阪 企画 ) 06/11/24 PM09 【印刷用へ
ウルナンム法典(約4100年前)は、ハムラビ法典より300年ほど古く、最古の法典とされている。この法典は、アッカド支配後の新シュメール(ウル第三王朝)時代に制定されたものであり、ハムラビ法典が「同害復讐法」であるのに対して「賠償」に重きを置いている点で、シュメールの社会制度を伝えている。なお、文はシュメール語で書かれている。法典の刻まれた粘土板は⇒ リンク

各条文の「人」とは「人」を意味するシュメル語のルの訳語であり、具体的には、「自由身分の男性」を指すと考えられている。

文献にて見つからない部分は項目のみで条文は空欄としている。

【殺人】
第1条:もし人がほかの人の頭に武器を打ち下ろしたならば、その人は殺されなければならない。

【暴行】
第2条:もし人が強盗を働いたならば、殺されるべきである。

【不法拘束】
第3条

・・・

【傷害1】
第18条:もし[人が…でほかの人]の足を傷つけたならば、彼は銀10ギンを支払うべきである。

【傷害2】
第19条:もし人が棍棒でほかの人の[…]骨を砕いたならば、彼は銀1マナを支払うべきである。

【傷害3】
第20条:もし人が…でほかの人の鼻を傷つけたならば、彼は銀3分の2マナを支払うべきである。

【傷害4】
第21条:もし[人が…]で[ほかの人の…]を傷つけたならば、彼は銀…マナを支払うべきである。

【傷害5】
第22条:もし[人が…]で[ほかの人の]歯を叩いたならば、彼は銀2ギンを支払うべきである。

第23条(欠損)

第27条(欠損)

【偽証1】
第28条:男が(訴訟における)目撃者として現れて、偽証者であることがわかったならば、彼は銀15シェケルを支払わなければならない。

【偽証2】
第29条

【農夫、小作人の責任】
第30条〜32条(他人の畑を水浸しにした場合の賠償について等)

[ ]は欠損箇所で、[ ]内の語は訳者が補っている。
1ギンは約8.3グラム、1マナは約500グラム

参考文献
小林登志子著「シュメル−人類最古の文明」
歴史とともにまなぶ法学入門 リンク
Ancient Law Codes リンク
LAW IN THE ANCIENT WORLD リンク
 
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