>正力松太郎とは日本テレビの創設者。日本テレビ創設の裏には、アメリカCIAとの非常に強い関わりがあったことを明らかにした書物です。
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正力松太郎とCIAとは多方面で結びついてそうです。例えば日本の原子力発電についてです。
正力は昭和29年に読売新聞社社主を退き、昭和30年に衆議院議員に当選しました。原子力行政に力を入れ、原子力委員会の初代委員長となり、科学技術庁の初代長官となっています。その裏で、アメリカCIAと深い関係出来ていたようです。
>正力は一九五四年以降の原子力発電導入のときは、操られるどころか、CIAと虚虚実実の駆け引きをしている。つまり、正力は原子力導入にCIAの支援を得ることで、五年以内の商業発電を目指し、この実績をもとに総理大臣の椅子を手に入れようとしていた。CIAは正力を利用して第五福竜丸事件で高まった日本の反原子力世論を讀賣新聞と日本テレビを動員させて沈静化し、これを果たしたのちに日本への核兵器の配備を政府首脳に呑ませようとしていた。
結局、CIAとUSIA(合衆国情報局)は讀賣グループの原子力平和利用キャンペーンには手は貸すものの、アメリカ政府は原子炉の日本への輸出は渋った。日本やドイツのような科学技術の水準が高く、かつ敵国だった国には原子力平和利用の支援をひかえるというのが方針だった。その一方でイランやパキスタンやインドなどは積極的に支援した。今日、これがアメリカの頭痛の種になっているのは皮肉だ。
アメリカの態度に業を煮やした正力は、讀賣新聞を使ってアメリカの外交を批判し、かつイギリスから原子炉を購入することを決めてCIAを激怒させた。(それでも実験炉はアメリカから購入して抜け目なくバランスをとっている)
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