現代意識潮流を探る
135384 発注者も考える時代
 
阿部佳容子 ( 44 大阪 営業 ) 06/10/24 PM10 【印刷用へ
企業の社宅・寮の担当者と会って、話を聞く機会が増えている。‘70年以前の本来的意味(会社にとっては労働力確保のための器、従業員にとっては安価な住居の確保)としての使命を終えた建物(=ストック)を、どのように延命させていくか?あるいは終焉させていくか?資産の最大価値化や投資家・株主への情報公開義務をも課せられた、現代の日本企業にとっては、一方向では答えが導き出せない課題だ。

曲がりなりにも建築に関わる者として、彼らと相対したとき、耐震偽装事件ゆえか、安全・安心というキーワードの席捲ゆえか、最も多く問われるのは、「耐震ってなに?」「実際、どうなん?」。

同じく一素人として、彼らの疑問を専門家に発して、まとめてもらったものを持ち込んで説明すると、熱心に耳を傾け、素直な質問をぶつけてくる。

以前は、建物の構造計算や耐震診断は専門家任せだったという。少なくとも大企業の担当者が「なんで?」と思ったり、原因解明に踏み込む領域ではない、とされていたようだ。外部の専門家に丸投げし、結論のみ受け入れるのが当たり前の領域。

それが、今は真逆。専門領域とみなされていた技術の世界でさえ取り込んでいかなければ、企業活動(=社会過程)における課題の解決に至らない。高度で細密なことは、専門家に任せるとしても、大きな枠組みとしての「耐震」や「建物構造」を掴んでおかなければ、全体課題を思考することはできない、このような実感を、企業の担当者も持ち始めたということではないだろうか?

素人も自分達で考えなければいけない、最低限、事実認識としての知識・しくみを理解していないと、多岐にわたる課題を構造化することもできない、したがって答えに近づくことができない。

序列優位であったはずの、発注者も考える時代になった。

 
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自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
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大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
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