アメリカ→官邸→マスコミによる支配
134484 テレビは日米の反共主義者の協同により誕生した@
 
ET ( 40代 ) 06/10/16 PM03 【印刷用へ
>戦後のテレビがアメリカの反共のための防波堤(=国民の染脳装置)として始まった。
>確かに、電通がテレビに消極的だったのは不思議ではある。だとしても、電通とテレビが反共を土台に登場し、'60年安保の時には電通が全マスコミ支配を完了していた事実には注目すべきであろう。134318 (テレビも反共の防波堤として始まった)

テレビが誕生した頃の事情について、『電通の正体』(週間金曜日取材班)に詳しく書かれていますので引用して紹介します。

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●立役者・柴田秀利
昭和28年(1953年)に誕生した民間放送のテレビは、(中略)周知の通り、民間テレビ第1号は日本テレビ、初代社長は正力松太郎である。

虎の門事件(1923年)の後、警視総監を罷免された正力は、当時小新聞に過ぎなかった読売新聞社を買い取り(1924年)、事業的天才を発揮して、公称1000万部のメディアに仕上げた。当時唯一の電波であったNHKラジオの番組表を紙面に載せるという、その時の読者には驚きであったことを実行して、販売部数の拡張に成功した。

確かに、彼はテレビという鉱脈を早くから探り当てていた。しかしもし、柴田秀利という男がいなかったらば、日本テレビはもとより、日本におけるテレビの発足は、何年か後のことになったであろう。

柴田秀利は、NHKの外信担当の解説委員であった。彼がその地位にあったのは、占領軍マッカーサー司令部の指令によってである。本来彼は読売新聞社の社員で、かの読売大争議に立ち向かってその終息に功のあった頑強なる反共主義者。占領軍司令部に認知されたのは、それと「ゾルゲ事件」の真相を曝露する側の有力メンバーの一人であったことに起因する。

司令部は彼に外信という武器を与えて、組合に赤化の兆しのあったNHKに送り込んだ。当時、外国からの情報を自由に取材することは、どの新聞社にも許されてはいないため、それは“特権”となった。

その中に、カール・ムントの構想がまぎれこんでいた。
ムントとはFENラジオ(極東ネットワーク)の創案者である米国上院議員であり、引き続きテレビ・ネットワークを西ドイツと日本につくろうと、上院への提案を準備していた。

柴田は司令部を説得して軍用機に便乗し、ワシントンに乗り込んだ。はじめムントは米国人の手でネットワークをつくり、米国人の手で放送するつもりだったが、柴田の説得で日本人によるテレビ会社の設立に同意した。初対面の、しかも被占領国の一民間人のたった一度の会見で180度の方針転換は驚くべき成功であった。

だが、「ゾルゲ事件」の関与についてマッカーサー司令部からの解説が行なわれていたことが、大きく作用していると思われる。ムントも負けず劣らずの反共主義者であったから、おそらく強い信頼感を柴田に対して持ったのであろう。
また、ムントは“AMERICAN WAY OF LIFE”(米国的生活スタイル)を日本人に見せつけるテレビの効用に気付いていた。これは後日、見事に実証される。

柴田はムントへ、正力松太郎の公職追放令の解除を申し入れた。さらに、ムントの後援企業であるテレビ受像機メーカーのRCAから技術、編成、法律に詳しい三人がアドヴァサリー・スタッフとして派遣されることになった。加えて、マイクロ回線を全国的に敷設する費用として、1000万ドルの借款が合意された。

こうして日本テレビ放送網(株)が誕生した。

(つづく)

 
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