全体主義:国家目標の下に諸個人を総動員する思想、あるいは体制。
旧ソ連や中国は、よく全体主義国家と呼ばれますが、「平等」をめざしたそれら社会主義国家が全体主義国家に変質してしまうのは何故でしょうか?
それは、多くの国民大衆が自己中でしかなかったからなのです。
自己中を放置していたら、「平等な社会」など実現しません。そこで必然的に「平等な社会」をめざす指導者たちは、自己中な国民に対して言論弾圧をはじめさまざまに規制を強化し、弾圧してゆかざるを得なくなります。こうして、「平等」をめざした社会主義国家は、全体主義国家に変貌してしまったのです。
しかし、全体主義は社会主義国家にだけ現れるものではありません。
「自由」や「個人」の名の下でも、全体主義は生み出されます。
個人主義を掲げるアメリカも、自己中な指導者の下、アフガンやイラクを侵略し、あるいは日本や中南米の国々にたいして露骨な内政干渉をやり続けています。そのアメリカでは国家によってあらゆる通信は傍受され、国家を動かす闇の勢力(これは自己中の塊です)によって経済もマスコミもすべてが支配されており、今やかつてのソ連と変わらない(ある面では、それ以上の)全体主義国家に変質してしまっています。
つまり、何であれ自己中は、人々を抑圧する全体主義を生み出すのだということ。これが、歴史の教訓です。 |
|