ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報(リンク)というブログの9/25の記事に「日本のマスコミ記者のやる仕事」というのがある。
これを読むとマスコミ記者が一昔前の営業マン(サラリーマン)に成り下がり、かつその質は小学生のおつかいになってしまっている事が分かる。これでは本来の社会貢献という事実の追求からはとんと離れ、かつては情報を管理する立場=第一権力化していたものの、現在はむしろ情報に操られているor洗脳されているといった方が正しいだろう。
以下、引用する。
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>私が考えたのは、日本のマスコミ報道が劣化しているということである。知られている通り、マスコミ記者は、記者クラブという警察や官庁内に設けられた部署に出勤し、官庁が提供する報道発表文を元に記事を肉付けして書く。基本的に素材は同じであるが、各社によって微妙な報道に差が出るのは、記者が聞き上手だったとかそういう理由なのである。
>そして、基本的に新聞記者は<警察発表は嘘をついていない>という線で取材を進める。新聞記者の仕事は朝、警察の副署長に挨拶するところから始まる。副署長を少しでもおだてて、他社よりも詳しいネタを聞きだすのが仕事である。たまに独自に取材することはあっても、取材源はほとんどの場合、警察の副署長が定時に発表するA4一枚の報道発表文である。この発表文には、「いつ、どこで、どこ署が、だれを逮捕した」とか「いつ、どこで、事故が起こった」ということだけが書かれている。これだけでは記事にならないので、記者は副署長に詳しい状況を聞きだすことになる。傷害や殺人などの大きい事件になると副署長の家などにも夜討ち朝駆けすることになる。この報道発表文というのは意図的に情報を記者から隠しているのではないかと思えるほど、穴埋めの必要がある文書だ。忠誠を誓った記者にだけ、詳しい情報を教えるようなのである。
>警察官が営業先とすれば、新聞記者は警察の発表情報をもらってくる営業マンだ。記者と警察官はこのような持ちつ持たれつの関係であり、時には警察官の権力を利用して、「スピード違反」程度の違反であればもみ消してもらうこともしょっちゅうである。
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一昔前の営業マンは、客先(定型顧客)のご機嫌を取り仕事を取ってくるという古い手法でも、客の懐に既に入った状態からは関係能力さえあれば、何も考えなくても金儲けだけはできた(※新たなビジネスの開拓は除く)。
しかし、金儲けという皆の評価軸はもはや変わったと同様に、定型顧客という楽な課題も質を変えつつある。そして、そういう定型課題しかできない営業マンは淘汰される時代に入ったとも言える。すなはち古い手法では通用しない、事実の追求と思考の鍛錬が質の向上へと向かうのだと思う。
マスコミ記者も既に営業マンである以上は、情報に操作(嘘やごまかし、不当な圧力等・・・)されて麻痺しているようでは質が低下していると言わざるを得ない。そしてそれはあろう事か庶民(みんな)への情報報告として伝達される事になる。的確な情報を得られないばかりか、皆に迷惑がかかる事を「マスコミ記者=古いサラリーマン根性の質の悪い営業マン」は理解して頂きたいものである。
『単なる営業マン(古いサラリーマン根性)だからマスコミ報道が劣化する』私はそう思う。
byすたっふ
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