実現論を塗り重ねてゆく
130246 原基構造の不変部分と可変部分
 
田中素 HP ( 40 長崎 企画 ) 06/09/07 PM09 【印刷用へ
> 生物の摂理に反する者は生き残れない。(127537)

> 人類の原基構造を解明できれば、その構造のどこが不変部分でどこが可変部分かを知ることが出来る。そして現代社会の諸問題(諸欠陥)と突き合わせれば、どこが変えてはならない部分でどこが変えるべき部分かを突きとめる事が出来る。つまり、その構造体のどこをどう変えれば良いかの答えを導き出す事が出来る。(実現論9_3_04)

自然(生物)の摂理=人類の原基構造のどこが不変でどこが可変かを判断するときに、必要な視点は大きく3つある。

一つは、進化の連続性と枝分かれの問題だ。地球上にいる生物群は、元々は一つの原始生命体から生じたものだが、その過程で固有の外圧条件に対して適応して、枝分かれをしてきた歴史がある。従って、人類の系譜とは無縁の生物、その枝分かれ後に獲得した固有の適応構造は、人類が適応するための原基構造とはならない(例えば、爬虫類から枝分かれした鳥類固有の生態は参考にならない)。人類の原基として着目すべきは、あくまで人類に繋がる1本の進化系統上で塗り重ねられてきた構造だ。

二つ目は、この進化系統の中で、人類という種が成立する大前提として、新たに塗り重ねられた部分だ。例えば、性闘争本能は人類に至る哺乳類全般に存在する原基構造ではあるが、始原人類は、過酷な外圧に対応するためこの性闘争を全面的に封鎖した。従って、「性闘争本能」ではなく「性闘争の封鎖」の方が、人類の原基構造としては変えてはならない不変部分となる。「自我ではなく共認が原点」である点、「最終的には観念によって進化し、統合される観念進化態」である点も同様である。

三つ目は、原基構造を成していた始原時代の外圧状況と、現在の外圧状況の変化だ。始原時代には、顔の見える集団を超えた社会は存在していなかった。また、絶対的な生存圧力が働いていた。現在は単位集団を大きく超えた社会が登場し、また、生物史上初の出来事である生存圧力の克服を果たしている。したがって、この新しい課題には、単なる始原時代の生存様式や統合様式の踏襲・回帰では適応できない。ここは、人類が獲得した観念機能を駆使して、新たな適応形の獲得が必要な可変部分となる。

このような捉え方をすること自体が、外圧適応態としての生命の原理=自然の摂理に従う、ということの意味でもある。
 
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