現代意識潮流を探る
127201 ミスは社会収束度に規定される?!
 
佐藤祥司 ( 43 北海道 設計 ) 06/08/01 PM08 【印刷用へ
’50年〜’00年の意識潮流を改めて読んでみると、最近問題になっている“ミス”の増加の要因に「社会収束度」があるのではないかと直感的に思った。
“ミス”は社会的期待と応望(:成果物)とのズレから生じると思う。このことは、社会的期待注視、つまり収束度に規定されるはず・・・
年代別に見てみると、

>’50年’60年代は、外向欠乏や私権規範解体の流れやそれらを導く社会思想によって、多くの人が(表層的に)社会収束した。(24980

この時代は「ミスしたら解雇」の時代。生存圧力がかかっている。故に、(自分が)ミスしないように徹底的に社会を注視した。序列関係も厳しいため、ミスを誤魔化すこともできない。自身が関わっている仕事の細部にまで注意が必要となる。

私権圧力の衰弱と、残存する私権観念による社会捨象・思想捨象→衰弱する外向欠乏によって、不全捨象の充足基調⇒本源収束の潮流が形成される。これが、’70年代・’80年代である。

社会収束は薄れつつある時代。「自分さえよければ・・・」の風潮もあるが、“豊かさ追求”の私権ベクトルは残存。序列の崩壊過程で、ミスは発生し始めるが、ミスの誤魔化し、ゴリ押しなども横行する。しかし、生産者優位で隠蔽されることが多かった。

>’90年代、バブルの崩壊で私権の衰弱が顕在化する。私権観念の土台がグラグラになって社会捨象・観念捨象の防波堤が崩れ出し、急速に潜在的な社会不全→外向欠乏が強まっていく(ニュース番組や事実収集やサークル活動etcの増大=潜在的な社会探索の潮流)。(24981

序列崩壊と事実追求の風潮で、誤魔化しや隠ぺい工作が効かず、社内リークなどでミスが社会空間に露呈。消費者優位へ転換。社会収束への道は開けたが、答えがないので充足基調へゆり戻し。

>そして’00年頃、私権統合の崩壊が決定的となり、閉塞感が強まって、遂に私権観念が瓦解した。私権観念の防波堤が破れたことによって、一気に社会不全が大きくなり、私権の衰弱も相まって潜在思念の源泉部が私権不全から社会不全へと大転換した。

答えがないので、社会収束はいまだ進まず。私権統合崩壊で、上司のチェック機能も働かず、ミス爆発。収束先がなく集中力が沸き起こらない。

>社会不全が大きくなれば、外向欠乏が強くなる。しかし、答えがないので課題捨象の充足基調⇒本源収束が続いている。

社会収束への流れでネックになっているのは「答えがない」から。であれば、ミスを防ぐにはまずは、意識と社会(みんな)とを繋ぐ「答え」を獲得することから始めなければならない。


 
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