生物の起源と歴史
127039 森林の後退と種間闘争で草原へ出て行った草原動物
 
村上祥典 ( 40歳代 島根 電気設計 ) 06/07/30 AM11 【印刷用へ
新生代・始新生(5500〜3400万年前)では、地球全体が現在よりはるかに暖かく、北緯60度〜70度付近まで亜熱帯林の森林であったと推定されている。
地上では、柔らかい木の葉や根を食べる原始的な有蹄類が繁栄し、樹上では原始的な霊長類や齧歯類等が進化した。

新生代の初めは地球全体の気温は高かったが、漸新世の初め(約3400万年前)頃から、中・高緯度地方を中心に急激に気温は低下した。この寒冷化に伴って、中・高緯度地域を中心に乾燥化が進み、草原が広がっていった。
*気温が急激に低下した理由は、大陸移動により南極大陸が南アメリカとオーストラリアから完全に分離して、南極の周りを回る周南極海流という海流ができ、大気の循環にも影響を与え、赤道地域と南極地域との間での熱の循環が悪くなったと考えられている。

この乾燥化により森林は後退し、森林の中で種間闘争を繰り広げていた哺乳類は、草原に追い出された。この森林後退の逆境により、草原に出て、草原での生存に適した形態(硬いイネ化植物に適応した歯、早く走る足、大型化等)へと進化していく。

このようにして、奇蹄類(ウマ・バク・サイ等の祖先)、偶蹄類(イノシシ、カバ、ラクダ、シカ、キリン、ウシ等の祖先)、げっ歯類(ネズミ、ウサギの祖先)などの中に草原に適応した種が現れた。

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