生物の起源と歴史
126778 逆境の連続が哺乳類を生んだA
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 06/07/26 PM07 【印刷用へ
2.低酸素化の難
2.5億年前地球は火山活動活発化の結果酸素不足に陥る。(126044)その際恒温性である単弓類は極めて生存上困難な事態に陥る事になる。つまり体温維持のため常に高エネルギーを消費するためすばやい動きが出来なくなるのだ。彼らも低酸素状態に対しては、横隔膜を作る等ある程度適応を遂げているが、それでも対応できなかったのであろう。最盛期には3m以上あった大型の単弓類はほぼ絶滅し、辛うじて小型化したのものだけが生き残る。その後原哺乳類にいたるまで、基本的に小型化戦略をとらざるを得なくなり、爬虫類に主役を譲ることとなる。

3.寒冷期に於ける原哺乳類の登場と恐竜の制圧下での進化
2億2千万年前ごろより地球は一時的に寒冷期に突入する。その際に一段と高い恒温性を獲得したものが原哺乳類である。しかし彼らは10cmしか体長が無い(アデロバシレウス等、参考126245,リンク)。その後温暖化に向かうにつれて大型爬虫類が繁栄していく。かかる中において弱者である哺乳類は恒温性を武器に夜行密猟動物として辛うじて生き延びていく。(変温性の爬虫類は太陽の当たらない夜は極めて動きが鈍くなる)。夜行の密猟捕食の動物となることで(食料は小型の虫)、聴覚を発達させ、その結果脳を発達(大脳新皮質の獲得)させた。しかし恒温かつ大量のエネルギーを消費する脳によって、生き残った哺乳類はほぼ一貫して体長は小さいままであり、かつ寿命は2年間と極めて短命である。
(恐らくこの初期哺乳類の段階で既に胎生に転換している。但し胎盤は無く子宮のみ)そして胎児の安全を確保する=多産と引き換えに、生体後の淘汰を強めることでより適応的な遺伝子を残すために性闘争本能をより強化したのもこの時期であろう。
更にその後1億2000万年前位から、高緯度の土地から順に寒冷化が進んでいく、哺乳類はこの寒冷化への対応のひとつとして胎児の出生確率をより高める胎盤(胎児への栄養補給)を獲得し、現在生存する哺乳類の基礎的機能をほぼ整えることになる。

 
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