生物の起源と歴史
126777 逆境の連続が哺乳類を生んだ@
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 06/07/26 PM07 【印刷用へ
1.氷河によって水辺を追われ、寒冷化に適応して生き延びた
3億5000万年前より地球は氷河拡大期に突入、約一億年間それが続く。
その中で2億9,000万年前爬虫類が出現、そしてさほど間をおかずして単弓類(哺乳類の前身)が出現する。これは恐らく、氷河拡大期中、多くの地域で池や川が氷結し、その結果、水中に棲めなくなり(or卵が水中で孵らなくなり)止む無く水辺を離れざるを得なかったからで、その為肺呼吸や心臓の機能を(心肺機能)を高める方向で進化を遂げた種たちが辛うじて生き残ったということではないかと思われる。
この単弓類の特徴は、摂取した食物を熱エネルギーに変え、かつ熱を汗腺によって発散する機能がある。つまりある程度の恒温性を獲得している。これは基本的に寒冷下で生き延びられるように適応した結果であろう。
そして恒温性を獲得した結果、卵胎生=卵を体内で孵して生む種も登場している。そのようにして寒冷化に適応した単弓類は、変温動物であった爬虫類(従って赤道近辺にしか棲息でき無かっただろう)に対してより広域の生息域を一旦は確保する。

注)一般には哺乳類は爬虫類から進化したと考えられている。しかし恒温性の獲得や汗腺の存在。更には単弓類の後期には汗腺を発達させ栄養分を分泌する乳腺の原型が登場していることから見て、私は彼らを先哺乳類と呼んでも差し支えないと思う。そして、この単弓類=哺乳類の祖先の登場時期が、爬虫類の登場とさほど時間的に差が無いことから、両生類から爬虫類の系統とは別に直接枝分かれした可能性が高いと思う。
更に(初期単弓類が卵生と卵胎生どちらであったかははっきりしないが、)もし卵胎生の単弓類が主流(もしくは先行している)であれば、両性類が水中で孵していた卵を、母体の羊水の中で孵すように進化したと考えられる事から、(爬虫類は硬い卵の殻を作っている)両生類から直接進化した可能性がますます高まる。
 
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